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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論613」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第19号(2005.7.25発行)「ヨガ/ピラティス」1~※名称等は当時、一部文章省略

2002年7月、「フィットネスビジネス」創刊号において、アメリカの「ヨガ・ピラティス」を特集した。
当時、アメリカでは街中に次々とヨガスタジオがオープンし、提供されるプログラムも細分化が進みと同時に本数も増大していた。
3年を経た現在、その現象が今、日本で起こっている。
本稿では日本におけるヨガ、ピラティスブームの現状について考察し、あわせてそれらの将来性についても検証する。

拡大続けるヨガ市場
欧米諸国でヨガブームが本格化したのは約10年前の1990年代。
4000~5000年前にインドで誕生したヨガは、筋力トレーニングの要素を加えた新しいスタイルの「パワーヨガ」として広く拡大していった。
特に、ダイエットに効果があるとしてハリウッフォスターやセレブたちがヨガマットを片手に街を闊歩するようになると、「パワーヨガ」は一種のステータスとして注目され、熱狂的に支持されるようになった。

アメリカのヨガ専門誌「Yoga journal」の調査によると、アメリカのヨガ人口は年々増加しており、2003年の参加人数は1500万人(参加率は5%程度)、市場規模は2兆7千億円にも達した(1ドル100円で換算)。
第一生命経済研究所経済調査部のK氏は、2004年時点の日本のヨガ人口を23万人、市場規模は139.5億円と計算する。
さらに、関連商品の販売も含めるとそれは151.1億円にもなると推測する。
また、都道府県別に見てみると、スクールが充実している東京都がヨガ人口6万人と圧倒的多数を占め、次いで大阪府(2.3万人)、兵庫県(1.3万人)、神奈川県(1.1万人)、福島県(0.6万人)と続いている。
これまでのところ、日本のヨガ人口はアメリカのわずか1.5%に過ぎないと見られているが、今後、このペースで伸張していけば、2010年のヨガ人口は102.2万人(人口比では0.8%程度)、市場規模は613.4億円に達する見込みだ。

拡大を続けるヨガ市場にはクラブにとっても大きなビジネスチャンスがある。
次項ではこの市場にいち早く参入したクラブ、スタジオの事例を紹介し、経営的視点から見たヨガ市場について、その現状と可能性をまとめたい。

~ここまで~

欧米諸国でヨガブームが本格化した1990年代において、日本でのヨガに対する見方は、某新興宗教集団のイメージもあってか、よく分からないあやしいイメージで捉える人も多かったように思います。

それが2000年代に入ると、米国の市場拡大に呼応する形で、オシャレなトレンドプログラムとして一気に広まっていきました。
そして、その市場拡大には単体のヨガスタジオ以上に、フィットネスクラブのスタジオにおけるプログラム数増加が寄与したと言えるでしょう。
当時、猫も杓子もヨガ押しという感じで各クラブ宣伝していたことを思い出します。

お読みいただきありがとうございました。

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