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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論439」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第9号(2003.11.25発行)「定着志向のクラブづくり」8~※名称等は当時、一部文章省略

2.会員はなぜ辞めるのか

(2)会員を明らかにする

皆さんは歯磨きをしているでしょう。

仕事が忙しくなったからとか、歯磨き粉と歯ブラシの値段が2倍になったからという理由で、その習慣を止めますか?

止めないでしょう。

フィットネスを習慣化することだって同じです。

だから、時間がないとは言わせないでください。

時間は作るものなのです。

皆さんの仕事は、お客様に時間をより効果的に使って頂けるようにすることです。

会員のためにフィットネスする時間を有効で楽しいものだと思って頂けるようにすることが仕事なのです。

先ほどの6つの退会理由なんてみんな嘘っぱちです。

退会しやすさや定着しやすさを見る指標があります。

これを「モチベーションチェック」と言います。

入会したての会員には、5つの要素について次のように問いかけ確認します。

①居心地はどうですか?(自信)

②これまで定期的に運動をしてこられましたか?(習慣)

③運動を楽しんでいますか?(楽しみ)

④運動のレベルはだんだんと上がってきていますか?(挑戦)

⑤どんな運動をするかだけでなく、なぜそれをするのがいいかを知っていますか?(知識)

サビーはクラブにいても不安やストレスは感じていませんし、運動も習慣化されています。

もちろん運動することも楽しんでいて、レベルを高めていくことにも積極的ですし、運動のやり方だけでなく、なぜそれをするかもよく知っています。

問題はスターです。

定着率を高めるためには、今挙げた5つの要素についてスターをサポートしながら少しずつレベルを上げていくことが必要になります。

~ここまで~

この項の中で、当社小型クラブのお客様はほぼ100%「スター」に近い属性だというお話をしましたが、表現は異なるものの上記5つの要素を、個別サポートする中で引上げ、習慣化に導こうとしていると言えます。

その意味で、講師の考えに近いやり方で、図らずも運営していたことが理解できます。

ただ私たちは、その部分に集中するだけで精一杯ではないかとの観点に立脚し、定員300名規模までダウンサイジングした経験から、「サビー」と「スター」双方にリソースを割くことは難しいのではないかとも感じます。

明日以降、講師の考える具体策に触れていく中で、どこまで深掘りできているかという点でも評価する必要はありそうです。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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