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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論812」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第37号(2008.7.25発行)「環境に優しいフィットネスクラブを目指してー環境保全と利益創出を同時実現するために」1~※名称等は当時、一部文章省略

現在、全世界的に環境に対する関心が高まっており、企業や自治体は様々なレベルで環境に優しくエネルギー効率の高い事業運営手法を取り入れ、CO2排出削減に取り組んでいる。
フィットネスクラブ業界も例外ではない。
2000年以来、エネルギーコストが倍以上になっているという背景もあり、賢明かつ環境意識の高い経営者は、ゴミを減らし、水やその他の資源を節約し、可能な限り資源をリサイクルし、環境汚染の原因となる化学物質の使用を止め、エネルギー効率の高い照明や空調を取り入れる、再利用可能なエネルギーを利用するなどの取り組みを進めている。

マサチューセッツ州ウェイランドでロングフェロークラブを運営する、ローリー・ハメル氏とマイク・ファリッカー氏は、1980年から所有する4つのクラブで再利用可能なエネルギーを利用すべく試行錯誤を繰り返してきた、この分野のパイオニアである。
ハメル氏は、このような地道な取り組みは、環境の保全に繋がるだけでなく、クラブの利益創出にも貢献すると指摘する。
また、同氏はこうした取り組みは意外と簡単であるとも語る。
地元の様々な経営リーダーと共同で「持続可能なビジネスネットワーク」も立ち上げているハメル氏は「経営者の皆さんには、簡単なところから取り組みを始めることをお勧めします」と語る。
ニューヨーク市を拠点とするプラス・ワン・ヘルス・マネジメント社の上級副社長、トム・マラデー氏によれば、環境に配慮した施設設計は年々導入し易くなってきているという。
プラス・ワンが運営する75のクラブの設計に携わっている同氏は、「以前は、環境に配慮した製品やマテリアルを提供できるベンダーを探すのに苦労しましたが、最近はそのようなことは無くなりました」と語る。

以下、ハメル氏やマラデー氏を始めとする業界の先駆者たちの事例をもとに、環境に優しくエネルギー効果、コスト効果の高いクラブを建設する(あるいはそのように改装する)ためのアイデアやアプローチをまとめてみた。

~ここまで~

近年の気候変動問題は、記事の時代の比ではなく、今年もまた様々な国で甚大な被害を巻き起こしております。

そのような中、日本国内での取り組みは相対的に弱いと世界でマイナス評価されており、フィットネス業界はさらにレベルの低い状態であると思います。

以前はあまり気にしておりませんでしたが、当社小型クラブは、トレッドミル等の電気が必要なマシンも無く、また水回り施設も無いため、ガスは使用せず、エネルギーコストと言えば、フロアの照明・空調、少しの水道使用ぐらいで実にエコな施設です。

よくよく考えますと、歩いたり走ったりするマシンに電気を使用し、プールで何百トンの水を使用し、シャワー・温浴施設にも多大な電気・ガス・水道コストを掛ける行為は、とても環境に優しいビジネスとは言い難い面があります。

この点においても、実はフィットネス業界は曲がり角に来ているのではないかと、ふと感じることがあります。

お読みいただきありがとうございました。

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