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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論316」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第2号(2002.9.25発行)「インストラクターの時代」7~※名称等は当時、一部文章省略

3.顧客価値創造時代の商品・サービス

2)ダイエット・シェイプアップ

ダイエット・シェイプアップのパッケージ商品は人気が高い。

この商品の業界での先駆けは今から10年前にコナミスポーツが導入した「バイオメトリクス」である。

同商品は既存店売り上げベースで過去10年間、毎年およそ15%増で成長してきている。

この数字は同社の努力の結晶と言えよう。

本商品の基本的な内容は、週に3回、1回20~25分のトレーニングと食事メニュー2食×7日×4週間分。

これに毎回来館時のマンツーマン指導と初回、中間、終了時のカウンセリング(周径囲・皮下脂肪測定)が付くというもの。

期間は4週間で金額は50,000円(税別)。

顧客との1対1でのトレーニングを基本にしている。

だが現在は、顧客の要請からこの他にも「グループ」(2~4人)や「スクール」(5人以上)といった形式での商品提供も行っている。

この場合、1人当たりの価格は、前者が30,000円、後者が20,000円となる。

バイオメトリクスは体重でー3㎏、ウェストでー4.5㎝(同クラブ終了者の平均値)の効果を出す。

そのためのマニュアルはあるものの、それを基にインストラクションを担当するインストラクターに一定水準以上の知識・技術レベルが求められる。

同社は1日8時間×3日の研修・検定を行い、合格しなければ同プログラムを担当できないことにしている。

容易に合格者を作ることは提供商品の品質を下げてしまい、商品に対する信用を落とすことに直結するからだ。

既に合格している者の品質を下げない努力も行っている。

定期的にワークショップを開催して、継続教育に努めているのだ。

顧客価値と売り上げの向上には支店長の意識と本部スタッフのサポート体制が大切なようである。

~ここまで~

ライザップに代表される2ヶ月間で集中的にダイエット・シェイプアップを行う商品の原型は、この頃、既に存在し、それなりの反響があったと言えます。

現在までロングセラーとなっているコナミスポーツの「バイオメトリクス」はダイエット系パーソナルジムと比較して、当時も現在もリーズナブルな価格設定になっております。

これらのニーズが廃れることはなく、またパンデミックによってむしろ気になる方は増えているとも言えますので、確実に成果を担保する仕組みを構築できれば、パーソナルジムに比べても参加しやすい環境を十分に作り出せると思います。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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