「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論366」
みなさん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。
~Fitness Business通巻第6号(2003.5.25発行)「既存店はなぜ落ち込んだのかー成長持続の鍵を求めて」1~※名称等は当時、一部文章省略
既存店の業績が落ち込んでいる。
その原因はどこにあるのか。
これまで堅調に伸び続けていただけに、突然の失速に目を覆いたくなる経営者も多かろう。
だが、ここで大事なことは、刮目して事実を見据え、その真因を掴むことである。
冷静に自らの過去を振り返り、決して同じ失敗を繰り返さないようにすべきである。
そして、その反省の上に立ち、持続的な成長を遂げるための鍵を掴み、健全な危機意識と創造力を持って、適切な手を次々と案出し、それらを打ち続け、明るい未来を創ろうとすることが大事である。
今号では業界リーダー各氏の見解をもとに、過去を総括し成長持続の鍵に迫ることにする。
Ⅰ既存店の業績推移
数年前まで堅調に推移してきたフィットネス業界であるが、このところ失速気味である。
市場規模が微減する中、2002年の1施設当たりの売上高と会員数は、直近3年間で最低水準にまで落ち込んだ。
特に既存店の収益力が悪化してきている。
コナミスポーツ、セントラルスポーツの上場2社でさえ、既存店の業績推移は下降トレンドを示した。
ここでまず大事なことは「失速」を素直に反省することである。
目をそらさずにきちんと自らの過去を振り返らなければいけない。
きれいごとを言ってごまかしたり、偽ったりしてはならない。
なぜ失速したのかを自ら冷静に分析し、その反省の上に立って、同じ失敗を繰り返さないようにすることが大事である。
全体の業績を眺めれば芳しくないが、個別に見れば中にはよく健闘している業界、企業、クラブがないわけではない。
こうした優れた「個」をベンチマークし、自身とはどこに違いがあり、そこは何が優れていたかを見つけ出すことも大事である。
その上で、自身が持続的に成長するために必要なもの、欠かせないものを掴み、それを実際のマネジメントに取り入れていくことが必要になる。
考え方によっては、この「失速」は将来の「安定成長」を得るために必要な過程だとも捉えられる。
次章では業界リーダー各氏に、最近の既存店他の動向、悪化・良化の原因、再成長とそれを持続させるための策などについて、見解を求めた。
~ここまで~
業績面でもおよそ20年前は、現在と近しい状況であったと言えます。
パンデミック前に、参加率3%業界と20年以上も揶揄されてきた段階からようやく4%台に乗ったと喜んだのも束の間、一気に元に戻ってしまい、そこから脱することが出来ない今があります。
業界の一般的な傾向として、この2年間、ある意味、非接触というワードを錦の御旗に、進行していた無人化(現場スタッフ削減)やバーチャル化(オンライン化)をさらに推し進めた結果、思うように業績が回復しないままの企業が多くあるのが現実だと思います。
当社ももちろん影響を受けておりますが、全く別の考えでクラブの原点に立ち返り、変化対応していった結果、売上はパンデミック前に戻り、利益はあと一歩というところまで来ております。
パンデミック下3年目である今期は、さすがにどの企業も言い訳が出来ない環境だと思われますので、記事にある通り、現実を受け止めて、正すべきことから逃げずに取り組む必要があるでしょう。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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