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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論484」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第11号(2004.3.25発行)「コラボレーション」24~※名称等は当時、一部文章省略

5.コラボレーションの実際

(6)自治体・地域コミュニティなどとのコラボレーション

地域スポーツクラブとクラブのコラボレーションもある。
ジェイアール東日本スポーツの旗艦クラブ「ジェクサー・フィットネスクラブ大宮」は地元のJリーグチーム大宮アルディージャと組んで、子ども向けサッカースクールを提供し、好評を博している。
テニスコートや屋上などの遊休スペースを用いれば、こうした取り組みは各地のクラブでも行えると思われる。
きっとパートナーらもそれらを望んでいるはずだ。

地元商店街の各店とのコラボレーションは最近多くのクラブが取り組んでいるが、徐々に進化してきている。

最も一般的なコラボレーションは、クラブが新規開業時、周辺の商店を1軒1軒挨拶して回り、その際、各商店のことをクラブ会員に対して積極的に宣伝する代わりに、会員がその商店を訪れた際には何らかのサービスを提供して欲しいといったお願いをする所謂「地域営業」あるいは「店舗営業」だろう。
この関係をさらに強めるべく「メガロス田端」は自社のウェブサイト上に「メガばた商店街ドットネット」という名の仮想商店街を作ってWebを訪れる入会見込み客にその魅力を訴求している。

エイムは地元の企業向け昼食宅配弁当業者とのコラボレーションから、栄養バランスを考えた「ヘルシー弁当」を開発。
その弁当の包装紙にクラブの宣伝と体験利用券を付け、入会者か獲得に繋げる取り組みを行った。
弁当宅配会社にとってさらにメリットが出るように、エイムの会員に対して、「ヘルシー弁当」の宣伝も行った。

自治体・地域コミュニティ・各種団体などとのコラボレーション事例は豊富にあり、枚挙に暇がない。
地元保健所や役所、各種健康保険組合、共済、福利厚生サービス提供企業、地方・海外のリゾート地の町や村、グランドやアリーナを備えた公共のスポーツ施設などクラブが組むには相応しい様々なパートナーが考えられる。

~ここまで~

地元の企業や団体とのコラボレーションは、双方、いわゆる繋がりが緩い関係性ではありますので、何かこれをやれば確実な集客に結び付くといった類のコラボレーション事例ではありません。

ただ、巡り巡って、ふとした会話の中でのクチコミや評判に繋がることがあり、その際にポジティブな噂になるよう可能な範囲で広がりを作ることは大事だと思います。

人間の心理として、全く知らない人の噂話と多少でも知っている人の噂話を考えると、単純接触効果ではありませんが、後者の方が好意的であることが多いと言えるでしょう。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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