見出し画像

※本題に入りません         坂元裕二 初恋と不倫 感想#0    

今の現代社会において名実共に日本を代表する脚本家である坂元裕二について、素人が無頓着に語ることは、相当なリスクが伴う。時は、大批評時代であり、ネットの記事や、youtubeなどの多種多様なメディアで本格派たちが散々やり尽くている。本格派との質の比較をされた日には、ねえ。しかもそれだけじゃない。その分析や、批評を二次的に消費し、体内に取り込みまるで自身が「正しい鑑賞」を出来ているという謎の欲求を満たす「サブカル民」の視線も恐ろしい。かくいう私もその「サブカル民」の一人なのだが。だからこそ「初恋と不倫」を読破した今、インターネット世界のどこかにそっと手紙として残したいといういかにもな欲求を抑えられずにアカウントをせっせと設立したのが、本題に入る前にできるだけ保険を保険をと必死になっているうちに駄文の蓄積となっていることを恥じている。悔いてはいない。とにかくそんな群雄割拠の大批評時代においてnote初投稿の某が真正面から批評を行うことなどもってのほかである。そこで著者は、考えた。なんとなーく角度を変えてみれば、あまり目にしない類の感想(批評ではないよ怖いから)として書き込んだ価値のあるものになるのではないかと。というわけだ。ここまで読んでしまったあなたは、3次的消費をする「サブサブカル民」だ。ようこそ。

なんとなーく角度を変えるというアバウトな導入だったが、ここで一つ本文の的を明確化したい。著者が軸に置きたいのは「脳内キャスティング」である。著者は、本を読むときに登場人物を勝手に頭の中で実際の俳優さんなどに当てはめて読み進めるときが多々ある。皆さんもあるのではないだろうか、原作を読んでいた時の脳内キャスティングと実際にその作品が実写化されたときのキャスティングにがっかりしてしまったこと。あるある。一方的に「キャスティングミスだ!」と叫びたくなったこと。あるある。広げるのがめんどくさいのでこの「脳内キャスティング」という行為が共感の的であることを前提に話を進めるが、この「脳内キャスティング」という好き勝手な行為から著者が昼間に喫茶店で読み終わった「初恋と不倫」の感想を書くぞ。これならそれっぽい文章感出せるんじゃねぇの?普通の感想とはちょっとちげぇだろ?感出せるんじゃねぇの?と。はい。そうです。また前提みたいな話をしています。本題に入ってません。すいません。ちなみに「初恋と不倫」を読んだ喫茶店は、クーラーの設定温度が高く暑かったです。ご年齢を重ねた職人気質のご主人とおそらく愛嬌のある奥様が営んでいらっしゃったので体感温度がもしかしたら、著者とあっていないのかもしれませんが、素敵な喫茶店だったからこそご主人たちの熱中症とても心配です。ここまで書いて決めました。書き疲れたのでこの投稿では、本題には入りません。理由は書き疲れたからそれだけです。なのでしっかりとタイトルの方に本題には入りませんと記しておきます。記しておいたはずです。そのうえでここまで読んでしまったあなたは、謎の人間の初投稿挫折のプロセスを見届けた「サブサブサブカル民」です。きっと次は本題に入ります。本題は、またあの暑い喫茶店で書きます。次はちゃんと熱中しよっと。初めまして「とん」と申します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?