わたしの恋人は「好き」と言わない

言葉じゃなく、伝わることがある。
言葉よりも伝わるものがある。

わたしの恋人は、
わたしのことを好きなのかどうか、わからない。

「たぶん、好きなんだろう。」
みたいなことを、彼は言う。

不安だった。
そんな彼の言葉に不満だった。

どうしてわたしは、
こんな奴のこと好きなんだろう。

でも、こういうのが
わたしにとっての

ほんとの「好き」

理由なんてなく、
ただ好きな気持ちがあるだけでいい。

なにかをしてくれなくても、
なにかをしてくれたからじゃなく、

ただ好き。

だって彼は
いろんなことをしてくれる。

わたしを喜ばせる。
わたしを楽しませる。

わたしの好きなもの、嫌いなもの、
わたしの性格、わたしの過去、

なんでも知りたがる。

わたしのことを、理解しようとする。

わたしのこと理解して、
自分の異見を主張する。

彼は
わたしのことを大切にして、
自分のことも大切にする。

彼は自分に正直に生きてる。

まっすぐに生きてる。

かっこつけない。

いつも自分らしくいる。
いつも自分でいる。

こんな人
わたしは大好きだ。

わたしは彼のことが大好きだ。