やっていないことを「やってない。」と言える心地よさ。
きみはよく質問する。
きみのラインは、質問が基本だ。
きみに慣れない頃、
わたしは戸惑った。
質問攻めのきみに、
奇抜な質問をするきみに、
戸惑った。
きみはわたしに
いろんな提案をする。
そして
「あれ、やった?」と聞く。
大抵のことをやってないわたしは、
そのたびにドキッとした。
「やってない。」と言うことが
なかなかできなかった。
「やってない。」ことが
悪いことのように思えた。
でも、きみは知りたいだけなんだって、
気づいた。
きみはわたしをコントロールするつもりなんてないってことが、
わかった。
きみ、わかりにくいんだよ。
言い方きついし。
誤解してたことを伝えると、
きみは苦笑した。
「オレは、きみはきみのままでいいと思ってるんだ。」
きみがくれた最高の言葉を思い出す。
今朝のライン。
「あれ、やった?」ときみが聞く。
「やってない。」と答えるわたしに、
きみはさらりと返事を返す。
きみはなんにも気にしてない。
これって、当たり前のこと。