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きみの前で個人主義になれる。

どうしてだろう。

きみの前で、わたしは自分勝手になれる。

在るべきわたしでいられる。


人と一緒にいて緊張してきたわたしが、いなくなる。

なりたいわたしになれるんだ。


きみは初めのうち、迷惑そうだった。

自分の意見を通すわたしに、呆れていたみたいだった。


「きみは優しくないし、個人主義だ。」と
きみは言った。


きみがわたしから離れてく気がして、不安になった。

それでもわたしは、「わたし」を貫いた。

どうでもいい、他の人にはできないのに、
いちばん大切に思うきみの前で、
わたしは望む自分の姿を貫けるんだ。


わたしは「本当のわたし」に、なりたいんだ。
そして、
そんなわたしでいられる、
きみってすごい人だ。


きみはわたしの態度にがっかりしながら、
そばにいることをやめなかった。


「今日、会えるよ。」


会えない日が続き、
またわたしの気持ちが不安になりかけた今日、
きみがラインをくれた。


忙しいきみは、いつも突然だ。


きみも立派な個人主義だよ。
わたしがいつも、合わせてあげるんだから。


うれしい今日の始まりだ。