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二兎追うものは...

靴に求めるものは?
ファッション性?機能性?
機能と言っても、軽さ、クッション性、丈夫さなど上げていけばキリがない。

ファッション性がありつつ機能性も盛りだくさん。そんな靴が理想的ではあるけれど、特に機能性については軽さを求めると機能的には削除されてしまう部分があったり両立の難しいものがいくつもあります。
だから個人的な解答としては「その時々に必要な条件に特化したものを選ぶ」のが良いと思っていて、それぞれの機能に特化した靴を持っていると対応の幅が出ると思っています。

しかし、世の中の流れとしてはそんなに大量に靴持ってても足はそんなにないんだぜ?と言う風潮の方が強い気がします。
その結果、少ない足数で出来るだけ広範囲の条件をカバーできる「全部乗せ」の靴が選ばれる傾向が強い!
実際のところ、ビジネスシューズでもゴアテックス搭載など防水性をうたっていたり、走れるパンプスなどのPOPをよく見かけます。

ただ上でも触れたように全部乗せがうまく融合されていれば良いのだけれど、なかなか難しい。
例えば防水性を高めたビジネスシューズは突然の天候変化など便利な面もあるのですが、やはりシンプルな革靴に比べるとアッパーが柔らかくパリッとした質感が足りなかったり、逆に防水のフィルムで履いているうちに足に馴染むと言う部分が弱かったり、革靴としての良さが薄まっている気がします。

決してそれが悪いとは言わないのですが、正直なところ、しっかりと手入れして油分の入った革靴がずぶ濡れで浸水して大変なことになることなんてそうそう無いですし、クッション性や歩きやすさも高めれば、どうしても革靴よりもウォーキングシューズに近くなっていくので、革の積み上げはゴム底になりカジュアルな印象になるのは避けられません。
それならあれこれ欲張らずにパリッとかっこいいに全振りしても良いのかな。
防水で靴内に染みなくても表面の革に濡れた跡は残るの見た目としてはあまり良くない。ならばいっその事外出や移動時は革靴は別途持って長靴やアウトドア系の靴で歩いた方が細かい心配なく歩けるし、移動先で履き替えた革靴も雨染みひとつもない万全の状態。

もちろん、TPOや職場環境などでどうにもならない人には全部乗せの靴は心強い味方には間違いありません。
あれもこれもと機能全部乗せにしてみたけれど、防水性はアウトドアシューズにはかなわず、歩き心地はスニーカーにはかなわず、格好良さもドレスシューズにはかなわず
パンプスの「走れる」だって、あくまでパンプスにしてはの話でそもそものところは走るための靴ではない…結果何だかどれも中途半端。
二兎追うものは一兎も得ず
そんなことにならないように靴選びができると良いですね。

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