インソールにできる事
それぞれの足の形やトラブルの状況に応じてインソールを作ったり、既製品をカスタムしている訳ですが、インソールでの効果は大きく2つあります。
足裏から形を整えトラブルに対処する
靴内のサイズ、環境を調整する
足裏から形を整えトラブルに対処する方法
足首より下の骨格のバランスを整えることで足本来の機能が使えるように矯正する。そのバランスが崩れたことによるトラブルを修正・回避する。靴の中で力がかかる部分のクッション性を高めて物理的に衝撃を和らげる。
「矯正」を伴う場合にツボ押しのように痛気持ちいいと感じる人もいれば、異物感や違和感に感じる人もいますし、今まで使われずさぼっていた筋肉が動き出すので軽い筋肉痛が起きてインソールを入れてしばらくは使ってない時よりかえってだるい!本当に効くの?粗悪品なのでは?と言う人もいます。
サンダルで有名なビルケンシュトック。
このメーカーがまさにこの考え方で、しかもコルクで硬めに足裏の形を作っているので合う人はどこまでも歩ける!手放せない!と修理をしたりリピートして履き続けますが、合わない人にはとことん合わない両極端な評価になっていますよね。
ちなみに、「入れるだけで痩せるインソール」などが売られていますが、インソールにそんな直接的な効果はありません!
足元を整えることで姿勢が良くなったり、歪みが取れたり、リンパの流れが…、快適に歩けるようになって代謝が上がった→だから痩せました!みたいな副次的な効果はもしかするとあるかもしれませんが。
もう1つ、「温めて自分の足に合わせてカスタムインソールが作れる」温める方法は電子レンジだったり、お湯だったりするようですが、これも要注意!
確かに自分の足には沿うので、既製品の元から決められた凹凸よりはフィットはします。だけどすでに崩れた足に合わせることになるのでそこに元の正しい足の形に矯正する力はありません。
少し極端な例になりますが、土踏まずの潰れた扁平足に人がこの方法でカスタムしても元の状態とほぼ変わらない真っ平らなインソールが出来上がるだけ。それをいくら履き続けても土踏まずに隙間ができてきた!とはならないはずです。それでも効果を感じる!動きが良くなったと思うのは、インソールの厚みの分だけ靴の中の隙間が埋まり、フィット感や力の伝達が良くなったから。この後説明する方法の効果ですね。
靴内のサイズ、環境を調整する
そのままなのですが、隙間を埋めるのが1つ。
本当は余計なものは入れずにフィットする靴を見つけられるのが理想です。なので、「欲しい靴がもう在庫無くて2サイズ大きいけど買っちゃいました。何とか履きたいのでインソールを!」と言うのは本来的ではないと思っています。
それでも足には左右差があって「右は良いけど左がどうにも合わなくて」そんなサイズの調整を行います。
その結果、歩く1歩ごとに靴の中で足が遊んでブレることを防ぎトラブルを予防したり、靴との密着度が上がり力の伝達が良くなり怪我の防止やパフォーマンスの向上が見込める状況を作ることができます。プロ選手など結果を求められる人たちがこだわる理由がこの辺りで、その究極形が完全フルオーダーの靴なり、インソールなりになってきますね。
もう1つの「環境」と言うのは、例えばブーツのように靴自体にクッション性がないものに、柔らかめのインソールを入れて歩行を楽にしたり、逆にフニャフニャで安定感の無い靴に芯の入った硬いインソールを入れることで踏んだ時のぐらつきを抑えたりと言う効果になります。
まとめ
とは言え、インソールはあくまでサポーターの一環だと思っています。
大前提として靴が正しく選べていなければ効果も半減してしまうし、
大昔と違って今は靴自体の機能も高いので、
正しく靴が選べたらそこはインソールじゃなくて靴に任せてもOK!
その分はインソールの機能を削って軽量化しましょうとなれば言うことなしです。
まずは自分の足に本当にあったシンデレラの1足を見つけることから!
まぁ。それが難しいのはわかっています。
だからその差をインソールで埋めていきましょうね。
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