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【二】初めての山小屋/「無人ミズバショウ」下見

【一】誰もいない尾瀬ミズバショウに向かう|千田正哉 (note.com)
 のつづき
マイカー規制についても少し書きました。▲

■2021年5月19日


本降りの下り坂木道を黙々と歩く。


「山ノ鼻」地区に着きました。
山小屋数軒とビジターセンター(閉鎖中)があります。
鳩待峠との高低差200mで、標準歩行時間が下り60分、上り90分であることからも傾斜が判ります。
今回はおっかなびっくりの徐行ですが意外と70分でした。

忘れないうちに記すと、尾瀬ヶ原はふつうの登山などと逆で往路が下り、復路の最終が上りです。
ツアーにしろ自家用車(=シャトルバス乗車)にしろ、体力を使うし集合時刻や最終バスに遅れると大変なので、ペース配分に余裕をもって。
また混雑シーズンは木道で人を追い越すことも困難で、ご自分のペース・時間で歩けません。


人生で初めて泊まる山小屋「山ノ鼻小屋」。
山小屋といっても山上ではありませんが。
左端は雪(除雪跡)。小さな水芭蕉も咲いています。


昼の12時半。もうチェックインできました。
左に券売機があり、本来は昼食・喫茶もできます。


夕朝食はここで。
ソフトクリーム看板を屋内にしまってあり、各保冷ケースも空なので、食べたかったですが打診もせず。


私の個室は左「ヒツジグサ」。鍵もちゃんとありました。


2階の角部屋です。暖房はコタツのみ。


もちろん部屋から水芭蕉が見える。▲ ▼


あとで分かったのですが、この日宿泊はほかに素泊まり3人だけでした。

一般的な感染対策以外に「尾瀬を訪れることはご遠慮ください」といった呼びかけは、この2021年もありませんでした。

浴室も貸切状態。
小さく見えますが長さ2メートルはあります。
一般的に山小屋はシャワーもできず、
まして尾瀬では環境保護のため石けん類は使えないのですが、
ここは備え付けの全身シャンプーに限り使用可でした。 浄化槽があるのか?
(湯・石けんなどにより湿原が「富栄養化」し、水芭蕉が巨大化したりする。)


5時に夕食。私一人のために。
左上は群馬名物「おっきりこみ」にも見えますが、すいとんと豚肉です。


外を観ながら。


食後に少し散策しました。尾瀬ヶ原の中へ。


水芭蕉にはせせらぎが似合う。


同じ木道で晴天の翌朝たくさん撮っているので、このあたりの写真は適用に流してください。


「クマに注意」
かなり前ですが実際にハイカーが襲われたこともあります。


山小屋側を振り返る。

宿の消灯は9時ですが、スマホ電波もテレビもない(ロビーにもない)ので、朝刊だけ読んですぐ寝ることにしました。
(自販機にはアルコールがありましたが呑まず。)
明るい中、あえてカーテンを閉めずに寝てみる。
4時まで10時間睡眠で、体力を温存できました。

電波時計だけはしっかり受信。
発信局が福島県(および佐賀福岡県境)だからかもしれません。

湿原の朝焼けへつづく
【三】尾瀬ヶ原朝焼け:誰もいない|千田正哉 (note.com)

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