スウェーデンの本を読んで音楽を聴く
旅行中スウェーデンの小説を購入したのですが、積んでいるままということになるかもしれません。
せっかく購入したのにそれは避けなければと考えたので、とにかく1冊はすぐ読むことにしました。
シリーズものの最後の1冊でずっと読みたかったということもあり、Liza Marklundの"Järnblod"を手に取りました。
主人公である新聞記者Annika Bengtzonの妹が行方不明になるという始まりでした。
そして同時にAnnikaが働くメディア企業で大きな改革が始まるといったところでした。
この主人公の妹がマルメに住んでいて、ついこの間行ってきた街が本の中に登場するのはなんだか楽しかったです。
このHemköpは前を通ったところだと気づいたり、泊まったホテルがあった地区の名前が出てきたりしました。
話の展開は決して楽しくないのですが。
バスの行先表示で見たRosengårdはそういえばグレーンス警部シリーズでも登場しなかったっけ?とふと思い当たりました。
そのあとニュースでも登場したことに気づいたRosengårdという地区。
名前だけ見て得た印象と実際は違うということに気づきました。
ストーリーはシリーズ最終作ということがあるのか、ずいぶんと前の事件が再登場していました。
主人公が記者として正式採用になる前、臨時記者として働いていたころの事件もそのひとつです。
作者にとってあの事件がきっちりと解決を見なかったのが心残りだったのでしょうか?
全体的に少々無理やりまとめた感があって、まとめるためにほかのところがおろそかになっていなくもないなと思ったのですが。
まだ先も書けそうな雰囲気はありました。
でもまあこれで終わりというなら終わりなのでしょう。
紙の本を購入しましたが、日本から電子書籍で購入できるということは知っていました。
でも個人的に紙で読むほうが読みやすいと思っています。
そんなに液晶画面ばかりのぞき込みたくないんだよ!
目が疲れます。
ということで。
紙のほうがまだまだ落ち着きます。
だから旅行中に本を探していました。
話題は変わって音楽の話を。
Håkan Hellström7枚目のアルバム、Det kommer aldrig va över för migが10周年ということでスウェーデン人アーティストによるカバー曲が発表されました。
Veronica MaggioによるDet kommer aldrig va över för migがとてもよかったので、おススメです。
シンプルでとても響きます。
HåkanとVeronicaといえばHela Husetが思い出されます。
この曲はとてもスウェーデン人のfestっぷりがよくわかる歌詞です。
夏の早朝、楽しんだ翌朝がなんとも絶妙に表れていると思っています。
浮かれた後のむなしさだとか、夏のまぶしさの中の虚無感だとか、ふと気づいたけれど時間が経つときっとまた薄くなってくるであろう感情。
この曲ももう10年前なんですね。
近ごろは英語ではなくスウェーデン語で歌う人が増えたのですが、このふたりの影響がかなりあるのではないかと思っています。
日本で知られているスウェーデン人ミュージシャンはほとんど英語ですし、実際スウェーデン人は英語が堪能な人が多いです。
世界には英語のほうが通じる人が多いですし、マーケットも広いです。
スウェーデン語で歌われているのに慣れてきたというか、スウェーデン語でもよいものはよいという認識が広まったのか、定かではありませんが、とにかく英語だけが言語ではない!のですよ。
冒頭の写真はマルメ中央駅の隣の駅Triangelnです。
ホームは地下で、地上の出入り口はガラス張りのドームみたいでした。
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