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へんなくだものを食べよう①

へんなくだものが食べたい。
そういうわけで買ってみました。バンレイシを。

クライナーは比較用

バンレイシは中米原産の果物の一種で、別名シャカトウ、英語ではCustard apple / Sweetsop などと呼ばれます。日本で食べられるバンレイシは台湾の冷凍モノがほとんどで、生は希少です。高い(1キロ4000円とかする)。

以前、バンレイシの改良品種「アテモヤ」を食べたことがあるんですが、親の味も知りたかったので、国産3個をネットで購入しました。

今回は『バンレイシを食べたレビュー』を貧弱な語彙でやってみようと思います。


1.届いてすぐの話

まずバンレイシは未熟な状態で収穫されます。ので果実がめちゃくちゃ硬い。手に持って殴りつけたら人死ぬんじゃないかなってくらい硬い。
室温で追熟させると食べられるようになります。アテモヤもそうだった。

・・・実は届いた時点でどの果実も割れていて、割れ目に青カビが生えている物もありました。
販売者に訊くと「(カビは)中には届いてないし、濡れたティッシュで拭き取れば大丈夫!」というので本当か??と疑いつつ、カビを拭き取り、表面を一応水洗いし、雑にドライヤーで表面の水気を吹き飛ばしました。

すきまの水気はキッチンペーパーで取りました

3つ中1つがあまりにも割れているしカビもいたので、一か所割りとってみました。外見のわりに中身は大丈夫そう。熟れてない梨に似た断面。

とはいえ、果肉が露出したまま追熟させるのはどうかと思ったので、焼いたナイフで押さえて勘で消毒しました。マシュマロに似た、甘く香ばしい香りがする。

・・・今調べて気づいたけど傷口を灼くのって消毒より止血に重点を置いているらしい(wiki調べ) 手段が適当なのがばれるな

2.熟してきた

3日後、一番大きなバンレイシが熟してきました。熟すにつれて表面が黒ずみ、完熟していれば手で割ることができます。
・・・中の果肉が熟してゆるくなってるので、握ると割れ目のあたりからムチッ……ムチッ……て水音がします エロ漫画かな?

まあいいや割ろう オリャーー

ムッチリ果実

殺人的な硬さだったバンレイシは、素手であっさり割れるほど柔らかくなりました。
皮は熟してもソラ豆みたいな青臭い匂いしかしないんですが、果肉はなんともいえない甘い匂いがうっすらします。梨に似てるかな?

果実は房が集まって一つになる作りになっていて、熟してると房単位でちぎって食べることができます。ざっくり説明するとこう↓

卒論みたいな図解するのやめろ

そういうわけで食べてみよう。

3.実食

ひと房ずつちぎるか、スプーンで直接すくって食べます。
種は食べられないので必ず出します。というか果肉以外の部分は有毒です。

で、気になる味なんですが

味は梨と柿の中間(やや柿)
・全体的にねっちょりしている
・なめらかな部分、シャリシャリした部分がある
・ひたすら甘く、少しエグい
(エグいというか、のどの不快感がある・・・)
・1個まるまる食べたい味ではない

こんな感じです。正直言うと後続のアテモヤのほうがおいしい。
前見出しの貧弱な図解にもあった「シャリシャリゾーン」にあたる部分ですが、ここには石細胞なるものが含まれていて、それがシャリシャリを生み出しています。

味は非常に甘味が強く、ねっとりした果肉の中にジャリジャリとした砂糖の粒を噛むような食感がある。このジャリジャリした歯ざわりは、梨と同様に果肉中に石細胞が多く含まれているためである。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ここで一つ、問題が発生しました
それは――








・1個まるまる食べたい味ではない

・1個まるまる食べたい味ではない

――そう。
飽きたのである――!
まだ半分しか食べてないのに――!!
しかもまだ丸々2個残っているのに――!!!

どうしよう アテモヤはペロっと食べられたけどこれはちょっと なんか

続きます。


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