積読男の読書術
人の心は乖離している
人の心の中は覗くことができない。
人の実生活に例えると、
毎日ダラダラとスマホでゲームをして
ジャンクフードにお菓子、
寝不足、運動不足な男がいる。
彼はこの生活がダメなことを知っているが
ゲームの快楽
ジャンクフードの旨さ
不健康な生き方の楽さ
に浸りすぎて逃げ出せない。
逃げ出す気もなく
不健康、不規則を許容している。
認識している。
病気になれば、どこを改善すれば良いか
おおよその予測はできるもの。
しかし、
積読と言う病はどうだろうか?
心の中は認識できるか?
いや、できないだろう。
積読してしまう理由は
理想と現実の摩擦を
理解できない自分にある。
実生活では、
ジャンクフードは
不健康だが、
やめられないと
自分の否を理解した状態で生活できる。
けれども、
精神世界では、
自分の否を理解できず
同じことを繰り返す。
なぜ繰り返すのか?
人間はその時の感情で生きているから。
前回の失敗を理解しているものの、
現在の状態が楽観的、ポジティブな
状態であれば、
今までの失敗はチャラとなる。
失敗の嫌悪感、恐怖感より
現在のノリ、テンションが高ければ
本を買う。
人間はその時の勢いで生きている。
人間は自分が読める本を認識できない。
自分にはこれが必要だ!
と思ったものが、
自分に合っているとは限らない。
逆説的に、
自分には不向きだと思ったものが、
自分には合わないという
保証はどこにもない。
例えば、釣りが好きで
趣味は釣りとしたい人間がいる。
しかし、
釣りの道具を揃える
手間とコストが面倒だ
そこで、
釣りのゲームが良いだろうとなる
だが、
これも飽きてしまう
実際に釣るのと
ゲームでは違うのだ。
行動派の彼は
外に出たいが準備が面倒という
総合的な観点から
「旅行」が趣味となった。
釣りから旅行に飛躍した。
実生活は行動して
フィードバックが得られるので
改善が行われやすいが、
心の中は複雑で見えず、
何が起きているかも
わからない為、
すぐに諦めてしまう。
これが積読の正体だ。
すぐに諦めてしまうのだから
少しでも読みづらいと思ったら
読めなくなる。
ならば、
積読対策は、
買う前の厳正なる審査
この本を読みたい
ではなく
この本は読めそうか?
読めるかどうかに時間を費やす。
例えば、立ち読みしまくって
一番読めそうな一冊だけ買う。
図書館で衝動的にたくさん借りて
読める一冊しか読まない。
これが連続していくと
積読に対する罪悪感に勝つことができる。
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