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起立性調節障害からの発達障害の発見

みなさん、こんにちは!!
今回のテーマは起立性調節障害と発達障害についてです。

・起立性調節障害とは

起立性調節障害について既に知っている方はこの項目はパスしてもらって結構です。

起立性調節障害の主な症状は、立ちくらみ、朝起きれない、頭痛、倦怠感など人によって様々です。
僕の場合は、立ちくらみ、朝起きれない、倦怠感、疲れやすさ、などがありました。
特に、倦怠感と朝起きれない症状が強かったです。

・初めての病院受診

僕が初めて症状に気づいたのは中学校1年生のときでした。そのときは、椅子などから立ち上がった時にたまに軽い立ちくらみがある程度だったので約1年経過を見ていました。

中学2年生の夏になると、立ちくらみの症状が悪化してきました。当時の僕の趣味は屋外での生き物観察だったのですが、生物を観察するためにしゃがみ込んで立ち上がる動作の時に、強い立ちくらみが襲ってくるようになっていました。
立ちくらみが襲ってきている時は視界が真っ暗になり頭から血の気が引いきました。そして、自分でも倒れないか心配になる程だったため、このタイミングで病院を受診することを決めました。

はじめに受診した病院は風邪をひたときなどにいつも通っていた、小児科のクリニックでした。
そこの、お医者さんに症状などを伝えました。すると、お医者さんの方から貧血、もしくは起立性調節障害の可能性があると言うことを教えていただきました。
貧血の場合は一滴の血液検査(血中のヘモグロビンの量)でわかると言うことで、その場で検査してもらいました。
検査の結果、貧血ではないとわかったので、起立性調節障害の可能性が濃厚になりました。
そのため、別日に新起立試験という起立性調節障害の検査を行いました。
新起立試験とは、しばらくベッドで横になったのち、立ち上がり、その前後での血圧や心拍数を計り、起立性調節障害かどうかを判断する検査です。詳しいことは分かりませんが、一般的に、起立後の血圧が低く、心拍数が高くなっている場合は起立性調節障害の可能性が高いと診断されることが多いようです。もちろん基準があります。
僕はこの検査で起立性調節障害と診断されました。

治療は薬を飲むことがメインで進みました。
僕の場合はミドドリンという、血圧を上げる薬をメインで服用しました。
その他、軽い運動などを適度にするよう指示がありました。

・児童思春期外来の受診

かかりつけの小児科で、2ヶ月ほど薬を飲んで経過を観察していましたが、立ちくらみなどは減らず回復の傾向はありませんでした。

大学病院の神経精神科の児童思春期外来という子供や思春期の人を専門に診るところへの転院を勧められました。大学病院へ転院した方が、飲める薬の選択肢が多くなり、治療の幅が人がると言うことだったので紹介状を書いてもらい、転院しました。

なぜ、神経精神科管轄の児童思春期外来に転院をすすめられたかは、この、起立性調節障害が社会(当時の僕の場合は学校)から受けるストレスが、身体症状として現れたためだと判断したからだと思います。

大学病院では、まず、症状などを伝えるために診察がありました。そして後日、WISC(ウィスク)と呼ばれるIQを計る知能検査を行いました。

この、WISCでは、全体のIQの他に、ワーキングメモリ、処理速度、空間認知能力、言語理解という四つの項目で各IQが算出されます。
一般にこの四つの項目のIQのばらつきが大きいと発達特性が大きいと考えられてます。
必ずしも、このIQが発達障害の診断に直結するわけではないですが、参考にされることは非常に多いようです。

僕はこのWISCでIQのばらつきがかなり大きく、その後の診察なども含めて、ASD(自閉症スペクトラム) の可能性が高いと言われました。

このASDと起立性調節障害の関係性は現在研究が進んでいる段階であるものの、ASDによって社会から受けるストレスが、起立性調節障害として、身体症状として出てくる場合があるそうです。

大学病院でも、やはり薬物療法が中心で治療が進みました。
飲んでいた薬としては、エビリファイ(ASDの易刺激性を抑える薬)やミドドリンなどの昇圧剤をメインで服用しました。
この頃になると、お腹の調子が崩れて来たり、吐き気が出て来たこともあり、整腸剤や吐き気止めも服用しました。

その後、この大学病院の児童思春期外来へは三年ほど通いました。
結果から言うと、立ちくらみなどの、起立性調節障害特有の症状は現在はかなり、改善されて来ました。
しかし、この時体調を崩したのをきっかけに体調不良が次々と来てしまい、いまも完全には回復していない状況です。この詳細についてはまた別の記事で書こうと思っています。
現在は、家の近くの心療内科に通いつつ、日々の学びを頑張っています。
今回は起立性調節障害がきっかけで発達障害が見つかりましたが、自分の特性をよく知れる機会となったのである意味良かったのかもしれません。

今回も読んでいただきありがとうございました。
また、次回もよろしくお願いします。

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