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かつてベルになろうとした女。

こんにちは。うおはると申します。

先日、舞浜アンフィシアターで公演中の劇団四季『美女と野獣』ミュージカルを観劇してきました。

私はアニメも映画も、そして舞台も、とにかく『美女と野獣』という作品が大好きです。なので今回も冒頭から始終泣きっぱなし…

本が大好きで、村の人に変わり者扱いされながらも自分らしく生きるベル。野獣を前にしても怖れず彼の本質を見抜いて変えることができる彼女の聡明さや勇敢さに、こういう人間でありたい!と勇気をもらいます。

そしてビースト。とっても傲慢な王子が取り返しのつかないことをしてしまい、後悔や怒りや絶望の気持ちを得たこと、そこにベルと出会ったことで、『愛せぬならば』を歌えるほど深い愛情を心に満たした人に成長できるんですね。この曲は舞台でしか聴けないのだけど最高すぎるのよ。Tシャツ売っててめっちゃ欲しかったんだけど小さめサイズがよかった…無理か野獣目線の曲だし…いや、でも頼みます商品開発の人!!笑


この作品を見ていたら、昔自分もベルみたいになろうとしたなあってのを思い出して、ちょっと苦い気持ちになってしまった。
あの黄色いドレスを着て踊りたいとかそういうのではなくて(憧れはあるけどね)、自分の好きな人に自分の知識で見る世界を広げてほしいって思ったのです。今から考えるとなかなか上から目線だけど。笑

あの図書室プレゼントしてくれるシーン一度は夢見るよね。
二人で好きな本を読んでハラハラドキドキしたりうるうるしたり。
あんな風に、自分の好きなものを自分の好きな人が気に入ってくれるって、とてつもなく幸せを感じる瞬間だと思う。

そういう関係に憧れをもっていたこともあって、昔付き合っていた人には自分の好きな映画や音楽をどんどん紹介して、一緒に映画館へ行ったり舞台を見に行ったりしたわけです。
感動する映画で泣いてくれるとうれしかったし、観劇後の興奮に浸って夜ご飯を食べるのもとてもよかった。

でもある時、それ以上がないことに気づいてしまった。
小さな水たまりに雨を降らせても、ため池にはなるが泉になることはない。

私は自分の好きなことに対して共感もしてほしかったけれど、新しい気づきも教えてほしかった。
「この映画って泣けるけどある意味ハッピーエンドだね」とか、「主人公はこの時代にしてはなかなかファンキーじゃない?」とか、どんなしょうもなくても良いから自分と違う人の感性に触れてみたかった。

だから、ベルとビーストみたいに本を読んで笑い合って過ごせるって、ベルの好奇心や知識の深さと、ビーストの理解しようという努力が組み合わさって生まれてる幸せなんじゃないかな、って思って、二人の関係がよりうらやましくなったんです。
一方的じゃだめで、双方歩み寄りがいるんだと思う。
それが、以前の私にはわかっていなかった。
だから、勝手に期待して失望してしまった。


もっともっと心を磨いておかないとベルにはなれないですね。
まさに「現代のおとぎ話」と言われるだけある。ベルはこれからも私の憧れです。

(あーーーでもやっぱ基礎教養は必要だよね!っていう心の叫び!!)



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