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人工甘味料は健康に悪い?健康に害が出るリスクはとても低かった!

人工甘味料は少量でも健康に害が出ると思っていませんか?

実は、とんでもない量を飲んだり食べたりしない限り、健康に悪影響が出ることはありません

1.結論

人工甘味料を摂取すると、ガンが発症しやすくなったり、うつ病になりやすくなったり、身体に毒素が溜まると言われていますが、実際のところ、とんでもない量を飲んだり食べたりしない限り、健康への悪影響は出ないと報告されています。

人工甘味料に関しては、通常の食生活を送る中では過剰摂取をしない限り、安心してゼロカロリーの炭酸飲料や、プロテイン、シュガーレスガムなどを飲んだり食べたりして問題ありません。

2.人工甘味料とは?

人工甘味料とは、自然には存在しておらず、人工的に甘み成分を合成したものです。

代表的なものは、「アスパルテーム」「アセスルファムカリウム」「スクラロース」などがあります。

砂糖よりも甘みがかなり強いため、少量を加えることで0キロカロリーのジュースやお菓子に使用されています。

そして、この人工甘味料が化学的に作られたものなので、少し摂取しただけでもガンが発症しやすくなったり、精神的に良くないとか、身体に毒素が溜まると言われています

普通であれば、人工甘味料の入った0キロカロリーの炭酸飲料 500 mLを1日に1本~3本、多い人でも1日に2 L程度で摂取量はおさまるかと思います。

この量で健康に悪影響が出てしまうのでしょうか?

3.どのくらいの量で健康に悪影響が出るのか

人工甘味料は人工的に作られた食品添加物であるので、身体に悪影響が出ないかどうか、安全基準がとても厳しく設定されています。

こういったものは、いきなりヒトで安全性を実験するのではなく、マウスやウサギなどの動物実験によって安全性の実験が始まります。

動物によって、身体に悪影響が出るような摂取量が分かったら、その摂取量をヒトの大きさに換算して、「健康に悪影響が出ない最大限の摂取量」が設定されます。

そして、この設定された摂取量は、ADI:一日摂取許容量に変換されてよく用いられています。

ADIとは、「ヒトが生涯にわたって毎日摂取し続けても健康に悪影響が出ないと考えられる1日の摂取量」のことです。

では、どのくらい人工甘味料を摂取すれば、健康に悪影響が出るのでしょうか?

スクラロースを対象にしたヒトへの実験では、1日に体重1 kgあたり15 mgまでのADIが設定されています。

つまり、体重50 kgの人は1日にスクラロースを75 gまでなら無毒性で大丈夫ということになり、ADIは0.75 gまでとなります。

0キロカロリーコーラ360 mLにスクラロースは0.06 g入っているそうなので、体重50 kgの人が生涯にわたって0キロカロリーコーラを毎日4.5 L飲み続ければ、健康に悪影響が出てくる可能性があるということになります。

1日に4.5 Lも飲む人はまずいないでしょうし、それを生涯にわたって飲むとなれば、なおさらそのような人はいないでしょう。

アスパルテームのADIも40 mgなので、同じくとんでもない量になります。

また、最近ではプロテインに入っている甘味料は天然由来の甘味料であり、体内に吸収されない「天然甘味料」がよく使用されているので、なおさら安心して大丈夫でしょう。

むしろ、ケーキやお菓子などに入っている普通の砂糖の方が、健康に悪影響を与えるリスクが高いことに意識を向けましょう!

4.まとめ

人工甘味料は安全基準が厳しく設定されていて、普通の食生活を送っている限りでは、健康に悪影響が出てくるような量の人工甘味料を毎日摂取するのはとても難しいです。

(ただし、人によってはお腹が緩くなったりする場合もあるかもしれません)

人工甘味料だけでなく、健康に良いとされる水や脂溶性ビタミン、ミネラルも過剰摂取すれば健康に悪影響を及ぼすということを忘れてはいけません。

甘いものが欲しくなって、普通の砂糖が入っているお菓子屋やジュースを食べたり飲んだりしてしまうより、人工甘味料や天然甘味料の入った0キロカロリーのドリンクやお菓子を適度に選んだ方が、カロリーも抑えることができ、糖尿病や肥満を防ぐことができるので健康的ではないでしょうか。

【参考文献】
https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu04400150149

https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu03940120149


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