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ダイエットが上手くいかない理由は睡眠不足!ついつい食べてしまう原因にもなってしまいます。

睡眠不足でダイエットは失敗します!空腹感を抑えたければ、しっかりと睡眠時間を取りましょう!

1.結論

睡眠不足になると、満腹感を得ることができるホルモンの分泌が減り、食欲を増進させるホルモンの分泌が多くなって、空腹感が出て食べ過ぎにつながってしまいます。

実際に、睡眠時間の短い人の方が、睡眠時間の長い人よりも多く食事をしていたという結果があります。

ついつい食べてしまう、空腹感が強い、停滞期が来て体重の減りが悪くなった、という方は睡眠不足が原因かもしれないと疑ってみましょう。

2.睡眠不足で空腹感が強くなる

食欲や満腹感に関係する代表的なホルモンが2つあります。「グレリン」と「レプチン」というホルモンです。

グレリンは胃から作られるホルモンであり、成長ホルモンの分泌に関係していますが、食欲を増進させる作用を持つホルモンでもあります。

これに対してレプチンは脂肪細胞から作られるホルモンで、強い満腹感を伝える働きと、エネルギー消費を増大させる働きを持つホルモンです。

どちらも必要なホルモンですが、ダイエットにおいてはグレリンの分泌量が少なく、レプチンの分泌量が多ければ良いということになります。

1024人を対象に、睡眠計測やアンケートによる睡眠調査が行われ、夜の睡眠計測の後の朝に血液検査を受けて、血清中のレプチンとグレリンの濃度が調べられました。

そして、この検査結果からBMIと睡眠時間とに関係性があるのかが検討されました。

結果、睡眠時間が短くなるとBMIが増加するという比例関係がありました。
5時間の睡眠時間と8時間の睡眠時間を比べると、レプチンが約15%低下し、グレリンが約15%上昇すると関連付けられました。

つまり、睡眠時間が短いと、食欲を増加させるグレリンが増え、満腹感を与えるレプチンが減るということです。

3.睡眠不足で食べる量が増えてしまう

睡眠不足によって食欲や満腹感に関係するホルモンの量が変わることが分かりましたが、実際に食べる量も睡眠不足によって多く食べてしまうことがある、ということが分かっています。

男性15名と女性15名を対象に、1日4時間睡眠のグループと1日9時間睡眠のグループに分けて、5日間調査をしました。

結果、1日4時間睡眠のグループのカロリー摂取量は平均2813 kcal、1日9時間睡眠のグループのカロリー摂取量は平均2517 kcalとなり、睡眠時間の短いグループの方が約300 kcal多く食事を摂っていたということが分かりました。

安静時代謝量と1日のエネルギー消費量は、両グループで大きな差はありませんでした。

睡眠不足によって、いつもよりも食べ過ぎてしまうことがあるということです。

4.まとめ

睡眠不足だと食欲を増加させるホルモンが増え、満腹感を与えるホルモンが減るということから、食べ過ぎや体重の増加につながる可能性があり、実際に睡眠時間が短いほうが、睡眠時間の長い人よりも多く食事をしているという結果にもつながりました。

人それぞれのライフスタイルがあるので、一言でしっかりと睡眠時間を取りましょうとは簡単に言えませんが、できる限り睡眠時間を確保した方が、ダイエットにもストレスにも良いことは間違いありません。

ダイエットで「ついつい食べてしまう。」「食べても満腹感が少ない。」「停滞期で体重の減りが悪くなってきた。」という方は、まず睡眠を意識してみてはどうでしょうか?

【参考文献】
・https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15602591

・https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21715510

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