滝沢anan事変備忘録
2023年7月26日水曜日、日付が変わってすぐのすっかり夜も深くなった頃に起きた一つの事件は記録に残るべきだと思っているので、ここに記しておくことにする。
マシンガンズ滝沢さんananびしょびしょグラビア掲載事変である。
祭り前夜〜ベリベス漫才の余韻に浸る〜
話は遡り7月25日火曜日の夜。
その日開催されたベリーベスト漫才の評判がすこぶるよかったため、ライブ終了後に配信を購入し視聴を済ませていた。
7月16日に囲碁将棋とのツーマンライブ、乱れ打ちに参戦していた私は、その時生まれた滝沢さんの魂のマイクパフォーマンスが進化した、ベリーベスト漫才のステージに心を奪われていた。
今この瞬間の煌めきを食い尽くして500倍にして発散したかのような力強さに、魅せられない者は果たしているのだろうか?
その答えは時を同じくした人々が語る投稿で、Twitterのタイムライン上に溢れていた。
SNSはいい。
一人で見た配信であってもすぐに感想を吐き出してその時々の思いを共有できるから。
投稿を見返せば視聴後の私も例に漏れず、溢れすぎて爆発した感情を吐露していた。
パブサで現地組の投稿に共感し胸を打たれいいねをつけまくり存分に余韻に浸った日付が変わる頃、風呂に入る準備をする。
最中、"滝沢さん"というワードで検索をかけると、一つ気になる呟きを見つけた。
○○(某アイドル)目当てにanan買ったら、滝沢さんがいた。
おそらくこのような文面だったと思う。
あまりにさらっとしていたのでまあ何かの間違いか某アイドルの方の滝沢さんだろうと、一度はスルーをして入浴を済ませる。
日付は変わり7月26日の午前1時前のことである。とうとうこの時がきた。
タイムラインに飛び込む第一報。今度はしっかりソース付き。本人であることを証明した上で。
「滝沢さんがananに載っている」
荒れ狂うタイムライン、踊らされるランボー達
あの深夜1時〜2時過ぎごろまでのタイムラインを私は一生忘れることはないだろう。
平日のど深夜ということもあり、そこまで人がいないはずのタイムラインが、まるでゴールデンタイムよろしく稼働している。
私も含めた電子で買う者、夜中のコンビニへ走る者、翌朝の購入を決意する者、多種多様であったが、一つ言えるのは、全員が激しく動揺しているということである。
ザセカンド後、そしてビジュ爆後、あらゆるところで「ananに載りたい」「(物理的に)びしょびしょになりたい」と発言していた滝沢さん。
こんなに待ち望んでいたであろう仕事を、一言も匂わさず、告知すらせず、沈黙を貫いていた。
何の前情報も覚悟も準備もなく、我々は"ananに滝沢さんのびしょびしょグラビアが載っている"という強すぎる事実と戦うハメになったのだから、動揺しないほうが難しい。
渦中の私の投稿がこちらである。
誤字ってるしまとまりがない、ひどい。
そして動揺を通り過ぎて最早恐怖している。
同じくananびしょびしょグラビア掲載に気づき慌てふためいている同士の中にも「もはや怖い」とおっしゃられている方が数人いらした。
我々も待ち望んでいたことなのに、人は突然キャパオーバーに値する事実に直面すると恐怖すら感じる。一つの学びである。
ちなみに、私は30数年の人生の中でこの時初めてananを購入した。初のanan購入がまさか1人のお笑い芸人のグラビアきっかけになるとは思いもしていなかった。
さて問題のグラビアだが、非の打ち所がないくらいの出来上がりであった。
某アイドル事務所のような、はたまた韓国アイドルのような、渋いイケオジともいえるような、今まで見たことのない"滝沢秀一"の本気がそこにはあった。胸元を全力ではだけさせたびしょびしょの姿で。
ページを巡った瞬間、美しすぎるその姿になぜか爆笑してしまった。
人はキャパオーバーに値する事実に直面すると動揺を通り越して恐怖を感じるし最終的に爆笑する。
たった数分の間に人間観察バラエティもびっくりな感情の変化を体現する。
その間もタイムラインでは時を同じくして該当グラビアを見た同士たちが次々に狂喜乱舞していく。
踊らされるとはまさにこのことである。
我々は、滝沢さんに踊らされている。
この時点で深夜2時前くらい。
普通の平日であればほとんどこの時間のタイムラインに人はいない。普通の平日であれば。
さて、ここでさらに爆撃が投下される。
ご本人が"ですよ。"の動画をいきなりリツイート
それは混沌としたタイムラインを突如切り裂く閃光のように投下された。
ananのことには一言も触れず、ですよ。のあーいとぅいまてん講座の動画をRT。
丑三つ時も近い時間。流石に寝ているだろうと思っていたエゴサの鬼が、まだ起きていた。
"滝沢さん、起きてる。この騒ぎを見ている"
より一層ざわつくタイムライン。
私が知る限り直近で、ですよ。の投稿をRTしていたことはない。このタイミングで。しかも「あいとぅいまてん」。
これはひょっとして、「何も言わなくてびっくりしたよね!てへぺろ!ごめんね!」という思いを、件の動画に込めたのではなかろうか。
毛利小五郎もびっくりなとんでも推理が頭をよぎる。なんせ、ご本人からの発言がこの時点で一言もないのである。人は答えを欲しがる生き物であり私はランボーでありばちくそに動揺しているので仕方ない。
さらにはご本人のいいね欄に、ananのことを触れた投稿があることから、おそらく沈黙を貫く滝沢さんは確信犯だという答えに我々は行き着いた。
まだまだ同士と分かち合いたい気持ち、パブサをしたい気持ちはあれど翌日の仕事はこの祭りを考慮してくれない。
深夜2時過ぎ。恐らくTHE SECOND以後一番長くて熱かった夜から、ここでひとまず離脱をする。
翌朝、目覚めた同士達が気付く。そして祭りは続く。
朝7時過ぎ。目が覚めると、事態に気づいた方々によりさらに祭りは大きく発展していた。
相変わらず本人からの言及はない。
毎朝のゴミ分別ツイートのツリーにも、何もない。
冗談抜きで、ずっとTwitterがざわついている。
私はというものの案の定寝不足で会社に向かうも謎のアドレナリンが出まくって全く眠くなかった。推しのグラビアはすごいパワーだ。まあ仕事には集中できなかった。
18時のラジオ生放送前のインストも、ツイートも、本当に不自然なくらい、ananのことには触れないご本人。
"ひょっとしてこれは我々の集団幻覚なのかもしれない"
そんなとんでもない説まで飛び出すくらいにはみんなanan爆撃と公式からの言及がないことに右往左往していた。
もう早く誰か公式が触れてくれ。
もう楽にしてくれ。
キャパはオーバーどころか深読みしすぎて思考回路はショート寸前、もうギリギリで生きている。
そんな状態でも、滝沢さんがラジオでゴミの話をすると今までanan一色だったタイムラインがちゃんと熱心に勉強モードになる。(そんな界隈が私は好きだ。)
そんなこんなでラジオも終わり夜ご飯が済む20時ごろ、さらなる爆撃と、ようやっと公式による言及がなされる。
びしょびしょメッセージ動画投下、相棒によるRT
見た目はananに載ってた爆イケおじさんなのに、いつもネガポジで不倫と古い野球の話ばっかしてるおじさんの声だ!!!!
死ぬほど安心した。anan公式に感謝した。
そして続いて相棒西堀さんがRTとコメント、マネージャーさんによるオファー時のお話が投下され、やっと深夜より続く謎の現象が確かなものになったように感じた。
けども、ご本人からは本当に一ミリもまだ何も発信されていない。
その日は水曜日。
明後日は金曜日。ネガポジの日。
"あ、これネガポジ開口一番に「じゃ〜ん!びっくりした??」ってニヤニヤするやつか???"
きっとそうに違いない。滝沢さんならやりそう。そうだ、うん。
自分の中でこのように結論づけ、勝手に納得をし、7月26日が終わった。
7月27日朝、衝撃の事実
見てなかっただけか〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!
もうそれはあっさりと、ご本人がananのことを口にした。今まで頑なに沈黙していた理由は、まだ見ていなかっただけでした。
しかしこの沈黙がなければ、ここまで祭りは大きくなっていなかっただろう。
想像力を掻き立てるには物語に余白が必要で、この沈黙はまさしく我らにとって余白であった。
滝沢さんはマーケティングがうまい。SNSの使い方が上手い。天然でやっているのか計算でやっているのか、ここ1番のどでかいニュースのタイミングで沈黙という手法で惑わせ大きな渦で我々を飲み込んだ滝沢さんはまじで恐ろしいなと思いました。
その後正午、無事ananをゲットした滝沢さんが"買ってね!"とグラビア画像付きでツイートをしたことで、全国のオフィスに重症者が続出したことは言うまでもない。
以上、anan掲載事変の記録でした。
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