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2023WBC結果予想開幕直前版(プールC)

 アメリカが所属するプールCは激戦区である。前回大会優勝チームとあって枠抜けの1つを既に占めているような風潮もあれど、決して楽な道ではない事は自明の通り。2017WBCでも一次リーグではドミニカ共和国に負けているし、コロンビアとも激戦だった。実は完勝した試合は少ないのである。

日程

真ん中の列は日本時間。ちょっと朝が早いね

 日程は以上の図の通り。なんか知らんがこの表を作るだけで妙に時間がかかってしまった。

前回予想した結果

 このプールも八月に予想を行っている。結果は、

一位通過・メキシコ
二位通過・アメリカ
三位敗退・コロンビア
四位敗退・カナダ
五位敗退・予選勝ち上がり国

 このように私はメキシコが一位抜けすると予想した。実は今でもこの予想は変わらない。メキシコが勝つと私は思っている。なので、なぜそうなるのか今から書いていきたい。

出場国について

メキシコ

 まずは優勝候補に挙げているメキシコに触れていこう。
 まず目を引くのが主将も務めるエース、フリオ・ウリアス(LAD)の存在だ。ドジャースのエースが母国のエースとして出場する。
 私がメキシコを推すのは投手力だ。ホセ・ウルキディ(HOU)が右のエースとして君臨し、タイワン・ウォーカー(PHI)も控える。今年キャリアハイを残したパトリック・サンドバル(LAA)にハビエル・アサド(CHC)といった先発陣が第二先発に回れる層の厚さが魅力。
 福岡にある邪悪球団のせいでロベルト・オスーナの参加は叶わなかったが、ジオバニー・ガジェゴス(STL)、ルイス・セッサ(CIN)、ジョシュ・ロメロ(STL)というようにメジャー組が参加し中継ぎも手厚い。メキシカンリーグに所属する選手とのハイブリッドにはなるが、決して他国に引けを取らない。
 オリバー・ペレス(ARI)の参加もうれしい。

 2022年輝いたアレッハンドロ・カーク(TOR)が正捕手になると思われるが、オースティン・バーンズ(LAD)が招集され素晴らしい捕手陣だ。
 野手陣ではアレックス・ベルドゥーゴ(BOS)がメキシコの顔のイメージだったが、ルーツを持つ選手やキューバからの亡命組など「ガチ」で集めたようで想像していなかったレベルの選手が集まった印象だ。
 ロウディ・テレス(MIL)、アイザック・パレデス(TB)の両名によって長打力が保証され、ジョナサン・アランダ(TB)、ジャレン・デュラン(BOS)の2選手はスピードを活かせる。
 ルイス・ウリアス(MIL)は当然のメキシコ入りだし、ヤンディ・アロザレーナ(TB)という抜群のスター選手がロースター入りだ。
 ジョーイ・メネセス(WSH)も予想通りロースターに入った。彼には一体何があったのだろうか??

 以上のようにベテランから若手までバランスよく入っており、チームバランスがかなりいいと思うのだ。

カナダ

 ゲレーロJRとジョーダン・ロマーノに逃げられたと私が悲観しているカナダは、ロースター発表前になってジョシュ・ネイラー(CLE)とジェイムソン・タイヨン(CHC)の不参加が報じられた。

(古傷が痛むとか何言ってんだこいつ)

 投手から見ていこう。ニック・ピベッタ(BOS)、カル・クワントリル(CLE)は参加が決まり一安心。マイク・ソロカ(ATL)とジェームズ・パクストン(BOS)が投げられない以上、彼らがいなければカナダは終わってしまう。
 他の目ぼしい投手としては、マット・ブラッシュ(SEA)は新星としてカナダを支えてほしいし、ザストリズニーという経験豊富な投手もいる。
 悲しい事にロースターに、ローワン・ウィック(CHC)とザック・ポップ(TOR)の二人がいない。それぞれチーム事情などがあるわけだが、結果として2017WBCで見たような現役復帰をまた今大会も目にすることになってしまった。
 アルバース、アックスフォード、オーモン、ローエンは国際試合好きとしてはお馴染みの顔。そこにマシソンが現役復帰と聞いてなんとも複雑な気持ちになった。

 次に野手へと目を移そう。フレディ・フリーマン(LAD)が前回に続き二度目の参加。頼れるチームリーダーの参戦である。そして、エイブラハム・トロ(MIL)とタイラー・オニール(STL)の二名がそれに続く存在となる。
 怪我や手術などでフルメンバーが揃わず大物という点では他国と比べて少ない。自慢の投手力や活きの良い若手野手がイマイチなものの、どういう展開に持っていくのだろうか。
 前回大会に参加したドルトン・ポンペイなどはロースターに居ないし、徐々に前に進んでいることは確認できるカナダ。今大会実績を作れば、三年後にはフルメンバーが期待できるかもしれない。

コロンビア

 やはりビッグネームはホセ・キンタナ(CHC)。今大会もコロンビアのエースとして出てくれる。セントルイスで復活したキンタナの活躍に期待だろう。前回大会と違うのはナビル・クリスマット(SD)がメジャーレベルの中継ぎへと成長したこと。メジャー契約の選手は少ないが、二十代中心の投手陣は勢いに乗れば面白い。
 レイバー・サンマルティン(CIN)も前回大会から続けて参加か。

 ホルヘ・アルファーロやメイブリス・ビロリアが扇の要。前回大会よりも経験を積んだ捕手に期待。
 ハロルド・ラミレス(TB)、ジオ・ウルシェラ(LAA)はメジャーでも実績のある野手陣でチームの中心となる。オスカー・メルカドも若くメジャー経験もあり上位打線に入れば面白い。

 フリオ・テヘラン、ドノバン・ソラーノ、ティト・ポロなど前回大会から続いて出場する選手も多く、コロンビアを支えていけるか。まずは投手陣が持ちこたえられる事が前提だが、打線の出来によっては通過も夢物語ではないだろう。

イギリス

 私はイギリスのロースターは知らない選手ばかりなのだが、ハリー・フォードだけはわかる。予選で一人次元の違う打撃を見せていた。これがトッププロスペクトというものなのか!、と本当に思った。モノが違った。
「3試合.455(11-5)3本8打点OSP1.952」
という成績はとんでもないとおもう。
 予選でも投げていたがバンス・ウォーリーがエース格になるか。ボールを細かく動かして討ち取るタイプだと思うが、そのピッチングがこのグループリーグで通用するか。

 ジャズチザムが出るとかいう話もあったがどうなったのかな?

アメリカ

 いまさらこのチームで書くことはない。MLBNetworkのTwitterでも見ておいてください。()
 なかなか揃わない投手陣もカーショウが入ったことで見栄えが良くなった。正直フルメンバーには程遠いがMLBローテ級の投手は集まった。大事なのは実績ではなく大会にかける熱意と勢いと勝負強さ。サッカーワールドカップのお陰でカーショウは加入したようだし、WBCが延期されたのも少しはプラスに働いたかもしれない。
 中継ぎは強力だし、優勝候補筆頭に間違いない。
 野手の方はかなり揃った印象だ。これ以上ないくらいと言えよう。ハーパーとストーリーが残念ながら怪我での辞退となってしまったが、主将のトラウトを筆頭に、ベッツ、シュワーバー、アレナド、アロンソ、ゴールドシュミット・・・まあ誰が出てもええわ。

結果予想

 さて、なぜ私がアメリカ二位予想にするか。
 そもそもこのリーグを勝ち切ろうとした場合、アメリカ以外の国々はアメリカ戦にエースをぶつけるかアメリカ戦を捨て試合にするか、の二択になるだろう。そこで彼らは前者を選ぶのではないか。
 初戦からウォーリー、ウリアス、クアントリル、キンタナの四人をぶつけられるアメリカは、いくら強いとはいえ簡単にはいかないだろう。
 これを踏まえて予想をしていく。

一位抜け:メキシコ
二位抜け:アメリカ合衆国
三位:コロンビア・四位:カナダ・五位:イギリス

 流石にアメリカは予選落ちしないだろう。二次予選で負けるかもしれんけども。イギリスの三位、四位も可能性はあるが、投手力の差で五位になると予想した。

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