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〝巧遅拙速〟のすすめ

先日、とある勉強会で、「コンサルタントなら、課題がかわろうと、環境が変わろうとも、期待以上のアウトプットが求められる…」などと、

でも書いたようなことを説いていた時、受講生からこんな質問を受けました。
『仕事には納期がある。限られた時間の中でどうすればいいか?』と。
おもわず Good Question!、で即座に答えたのが〝巧遅拙速〟
ホワイトボードに、太く、大きく、ゆっくり書きました。
これ大事! よくぞ聞いてくれた…!

納期ギリギリで良いものをアウトプットしようとせず、ある程度できた時点でまず提示して感想や意見を仰ぐべし!
自分では100点と思っていても、受取手からすると、たいていの場合は50点~60点だよ。最初から100点なんて、まずないから。
一発目は納期より早ければ早いほどよし! 当然のダメだしはむしろラッキー。ダメ出しに対して考えて見直しできる時間が生まれるでしょ。何度か繰り返すことができれば(受取手には迷惑な話かもしれませんが)、受け手にとっての100点に近づけることができますよ。

100点が見えてきたら、そこに少しエキスを加えることで120点も夢じゃない。これで双方満足のいくアウトプットに仕上がれば、きっと良好な人間関係が築けます。

ところが、これが簡単そうで、なかなかできない人が多い。イケてない人に限って、納期ギリギリに出してくるんだよなぁ、時には催促してやっと。
なぜかっ!
アウトプットのイメージがないからなのか、自信がないからなのか、本当に時間がないのか…。
いずれにせよ、なかなか提示できず、これ以上時間をかけても自己ループから脱却できるはずもなく…、むしろスパイラルダウン状態になり、結果は追って知るべし。
なんで勇気を出して、早めに訊かないんだろう?
わからなくなったら、相手に聞く(訊く、聴く)のが手っ取り早いでしょうに。
一発で100点満点なんて所詮無理だから。
あのザッカバーグも言っています…「Done is better than perfect.」と。

ちなみに「拙速」は〝雑でもいい〟と言っているわけではないからね。
納期もアポや会議の約束も、直前に不測の事態が起こったら…否応なく焦ってしまう。直前で焦るより、余裕をもって焦る方が、私はまだ気が楽(できれば焦るのは避けたいけれども)。

いわば〝一見、冷静なせっかち〟ですかね。

#創作大賞2024


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