[読書録]世界史としての日本史
こんにちは。
今日は「世界史としての日本史」 半藤一利×出口治明さんの本を読んで学んだこと、考えたことを書いていきます。
本の内容はタイトルの通り、世界史と合わせた日本の歴史、立ち位置を、その時代時代によってどのように変化していったか、またお二人が思う第二次世界大戦の始まりとなった出来事など、対談形式で話した内容をまとめた一冊になります。
○過去を知ることが今を知ることに繋がる
学校で習う日本史や世界史は、今の私の中にはほとんど残っておらず、その多くが試験のため、受験のために覚える、という認識でした。日本史については中学までで、世界史と日本史は繋がっている、という認識もあまり持てていませんでした。
しかし、当然ながら、私が今生きている時代も昔も日本だけで完結するわけではなく、相互に影響し合っています。世界情勢が日本の、さらには私の生活にも影響を与えています。
例えるなら、円安が進んでいるので、輸入品が値上がりし、結果日用品や食品の値段が上がっている、といったように。
また、自分の価値観、いわゆる「伝統的な」とか、「常識」とか言われる価値観は遡ってみると明治の頃に当時の権力者によって意識的に作られたものだったり、今とは意味が少しずれていたりするので、案外当てにならないな、ということもここ2、3年で学びました。(木下さんやちきりんさんのVoicyからも大いに学んでいます)
歴史を学ぶ、ということは、自分の今生きている世界を知ること。
制度や法律も必要があって誰かが作ったものであって、初めからあったものではないし、日本と中国や韓国とも関係が悪いのはここ最近になってからの話じゃない。
新聞やネットニュースで見る記事がどういう背景を持ってどんな経緯から繋がっているのか、ニュースだけを見て「こんなことがあったのか」で終わるのではなく、その背景を知り、立体的に考えられるようになるのが、歴史を知るということなのだと思います。そうすることで今後どのような展開になるか、推察しやすくなります。
○歴史の事実は常に更新されている
最近でいえば、昔(といっても私の世代だと2000年代)授業で習った源頼朝の肖像画、神護寺に保存されているとして紹介されているこの人物が実は別人ではないか、との説が有力になっています。
鎌倉幕府の成立を1192=(いい国)つくろう、で覚える語呂合わせも今は修正され、1185年成立が主流になっています。
自分が過去に学んだ、習ったことは「その時点での事実」であって、不変ではないということ。
これはあらゆる物事に言えることで、現時点で「正しい」と言われていることは
明日には「誤りである」と言われる可能性が常にあるのです。
この認識を常に持ちながら情報に接していけるように意識したいと思います。
そこで大切なのは
「常に常識を疑うこと」
「論理的に考えること」
「想像力を働かせること」
直感で生きている自分が、noteを書きながら身につけていきたい力です。
アウトプットしながら筋トレして鍛えていきたいと思います。
おわり。
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