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【情勢分析】自民党総裁選:小林鷹之と林芳正の一騎打ちか!?

自民党総裁選は、国会議員票と党員票の合計で争われるという仕組みですが、この選挙の背後には、党内での力学や各議員の思惑が複雑に絡み合っています。

国会議員票が特に注目される理由は、その影響力が党の実質的なリーダーを選ぶ決定打となるからです。

そして今回、次期総裁有力候補として浮上しているのは、大手メディアのミスリードも多く表面的には見えにくいものの、小林鷹之氏と林芳正氏の二人です。

党員人気と国会議員票のギャップ

まず、今回の総裁選において、国民人気を反映する党員票と、国会議員票の間に大きなギャップが存在していることは否めません。日本テレビの調査によれば、党員票では石破茂氏が25%、高市早苗氏が22%とトップに位置しており、他の候補者を引き離しています。しかし、国会議員票の支持状況は異なります

調査結果によると、国会議員票では小林鷹之氏が39人、林芳正氏が36人と上位を占め、これに続いて小泉進次郎氏が33人、茂木敏充氏が30人、石破氏や河野太郎氏が25人ずつという状況です。

ここで注目すべきは、国会議員票においては石破氏や河野氏が目立たず、小林氏と林氏がしっかりと議員の支持を得ている点です。これが、彼ら二人の一騎打ちという構図を形作っている要素です。

国会議員票に見る派閥の影響

総裁選において、国会議員票は特に派閥の影響を強く受けると言われています。自民党内には複数の派閥が存在し、派閥のリーダーがどの候補を支持するかによって、所属議員の投票行動が決まる傾向があります。

このような派閥力学の中で、小林氏と林氏が多くの議員票を獲得している理由には、彼らが異なる派閥に支持されていることが挙げられます。

例えば、小林鷹之氏は、その保守的な政策姿勢と国会での信頼性により、派閥の支持を取り付けています。一方で、林芳正氏はその国際的な視野と安定した政策運営が評価され、やはり別の派閥から支持を集めています。

この二人の派閥の力学が、国会議員票の大きな動きを形成しており、総裁選の勝敗を大きく左右するポイントとなっています。

決定打となる国会議員票

国会議員票と党員票のギャップが存在する中で、最終的に勝利を手にするのは、やはり国会議員票をいかに多く集めるかにかかっています。

党員票では上位に立つ石破氏や高市氏も、決選投票に持ち込まれた場合には、国会議員票をどれだけ確保できるかが勝敗を分けます。そのため、現時点で国会議員票を強く押さえている小林氏と林氏の動向に注目が集まるのは当然のことです

小林鷹之と林芳正:一騎打ちの必然性

国会議員票の分布を見れば、小林鷹之氏と林芳正氏が党内で圧倒的な影響力を持つことがわかります。

党員票の結果がどうであれ、議員票を握る二人が、次期総裁の座を争う構図はすでに明白です。両者の戦いは、単なる人気争いではなく、国会議員が「どちらが党を、ひいては日本を次に導くべきか」を巡る選択そのものです。

この総裁選は、表面的には多くの候補者が名を連ねていますが、実際には小林鷹之氏と林芳正氏の一騎打ちに収束しつつ可能性が高いと言えます。

派閥の力学、政策スタンス、そして議員一人ひとりの戦略的な判断が、彼ら二人を総裁選の中心に押し上げているのです。

2024年9月14日 5目s

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