なぜnoteを書こうと思ったのか


noteを書くのも自分のため

 教員がnoteを書くことは珍しいことではないかもしれません。今更感もありますし、自分よりも数段クオリティを書く人たちがたくさんいます。
 私は自分のために書きたいと思います。ただの不満の羅列かもしれませんし、一人で手帳に書くべきことかもしれません。
 それでも自分のアイディアは決して一人だけのものにしたくないですし、誰にも見てもらえなくも、見られるかもしれないという気持ちをもって書くことで一人で書くよりも集中した善いものができると信じているのです。

教育の未来は明るいのか

 自分は、常にもどかしさを抱えて生きてきました。
 教員になった理由ももしかしたらそのもどかしさを教育のせいにしたかったからかもしれません。教員になって5年目、まだまだ教育業界で若輩者の立場です。教育について意見できるほどの経験をしていません。まだ担任した生徒を卒業で送りだしたこともなければ、何か大きなことを成し遂げたこともありません。はたまた本当の教育困難校や進学校でいるわけでもない。地方の平凡な私立学校に勤務する小さな人間なのです。だからこそ経験を積んで視野を広げてから。教員として独り立ちしてから意見をすべきなのかもしれません。しかし現状ではそんな悠長なことを言ってられる状況ではないと考えているのです。

私が見る教育業界の現状(地方の視点から)


 教育業界で語られる未来は明るいものは多くありません。長時間労働の問題に伴う働き方改革は、従来のような時間をかけて生徒と向き合い生徒を育て上げるといった今の大人世代が経験した教育の手法を教員から奪っています。一方で激しさを増す過剰な保護者対応や生徒一人一人に対する個別具体的な指導を求める文科省の方策は、教員の過剰な労働を求め、教員は労働時間を削減しながら生徒・保護者の満足感を高め、成長実感につなげるという曲芸を求められる現状があるのです。教員不足と呼ばれる状況は、十分な給料が支払われないことよりもこのような過酷な現状にこそあると私は考えています。
 しかしながら、教育においてもっとも深刻な問題は少子化ではないでしょうか。一般企業で言うならば、需要が先細りすることが見えているということになりますので、需要を増やすために努力を行うと思うのですが、少子化という問題は、教育現場の努力だけでは需要を増やすことができないということも深刻さの根拠でもあります。私の地域でも小中学校の統廃合は待ったなしで進んでいきます。公立優位の地方では私立学校の入学者どんどん減り、収入の減少につながり、働き方改革などの学校改革を行うことを困難にしているのです。ふつうに働けば生徒と一緒に衝突しながらも学びあい、同僚たちと切磋琢磨しつつ一人立ちした立派な教員になれる、というモデルケースはもはや実現しないのです。現実では、生徒は減り続け、同僚はやめ続け、穴埋めに回り続けることで自らを高められないまま年齢を重ねていく。のんびりとしてはいられないのです。

自分の思いを出さなくてはやってられない

企画ができる教員に

 上記のような現状では、世間のように教員自身も自らを高めるために行動を続けていく必要があります。学校を盛り上げるためもありますが、何よりも自分のスキルを高めることを自らの手で行っていかなければなりません。このスキルは一般的には
・教科指導
・生徒指導
・部活指導
に大別されますが、私自身はここに企画力を加えたいと思います。教員自身が学校を変える、世間を変えるために動き続ける。従来のやり方に工夫を加えて新しいものにする。今の教員にはそんな企画力が求められていると考えます。

企画力を上げるためにはアイディア力と実行力が必要だ

 企画力には従来のやり方を変えるアイディアを出す力は必要です。現状を分析し、「こうしたらいいのに」という思いを常日頃から持ち続けなくてはアイディアはでません。さらにはそのアイディアを空想に終わらせないための実行力が必要です。教員という生き物は多忙にかまけて従来通りのやり方を踏襲する傾向にあります。何十年も変わっていない授業風景・体操服や制服を見ればそれがはっきりします。変化を嫌うのです。だからこそアイディアを出したときに一番反対するのは同僚たちなのです。そんな彼らを説得し、巻き込み、実行へと持っていく、そんなバイタリティと実務力も備えた行動力。それこそが実行力なのです。
 そのような力はどうすれば向上させられるのでしょうか。マッチョ思考かもしれませんが、実際に考えてみるしかないですし、動いてみるしかないと思います。そのためにもこのnoteを活用し、私の思考記録、行動記録としていきたいのです。
 文学部出身なのですが、文章は常に下手だといわれてきました。書き続けることは苦手ですが、やっていきたいと思います。



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