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つぶつぶとは。

つぶつぶについて
つぶつぶとは、私がやり始めた絵画表現のことです。
平たくいうと、丸描画、という感じでその多くは小さい丸が密集してできた精密画のことを指します。
あくまで私の作った表現技法なので、定義は曖昧ですがイメージしてもらう為に作品を見て頂いた方が早いかな、と思います。
集合体恐怖症の方はご注意ください!

「欲望」

この作品は大学2年生の時の学科有志で開いたグループ展示のために描いた作品の一部です。
つぶつぶとは簡単に言えば、手書きで描いた丸が密集したものです。
丸はボールペンで描くことが多いのですが、たまに万年筆で描いたりもします。
つぶつぶの作品は特定のモチーフを描くものではなく、その多くは抽象的なものです。
つぶつぶとは、こういうものです、という他ないですが、つぶつぶの誕生について、少しお話ししようと思います。

つぶつぶの誕生
つぶつぶは大学1年生の時の「共通絵画」の授業で誕生しました。
武蔵美出身の方は、あぁ、あれね、となってるかもしれないですね。
「共通絵画」というのは、私にとって美大で初めての絵を描く授業でした。
授業で使われたモチーフは石でした。
表現方法については、自由だったので各々好き好きに制作をする、という感じでした。
私のクラスの担当の先生は渡辺えつこさんだったのですが、先生の「自分の集中できることでやりなさい」という一言でつぶつぶは誕生しました。
私は大学受験の時に、ジェットストリームを愛用していました。
そこで、ボールペンで制作をすることに決めました。
ボールペン画なんてやったことなかったのに、どうやって石を描こうと思ったんでしょうね・・・笑
小さい丸で石の粒子を表現しようとした?丸が一番描きやすかった?など考えられることはありますが、未だにどうしてそうなったのかについて、ハッキリとした答えは出ていません。
1年生の時につぶつぶに出会ってから、グループ展示や自主制作、卒業制作でもつぶつぶに向き合い続け、大学を卒業してもなお、ずっとつぶつぶに向き合ってきました。
つぶつぶを描くことは、モチーフを描けない私にとっての逃げ道であり、美大で生き残る方法でもあったことは間違いないと思います。

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