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自分ゴト精神、なんとかする力が組織を成長させる鍵

こんにちは、A Inc. の山口です。
楽天→NewsPicks→スタートアップで事業づくりと組織づくりをやってきました。
現在は、SNS / SaaSのスタートアップA Inc.(エース)で奮闘中です。

今回は、良い事業創るには、良い組織が必要だよね。という話をします。

 ビジネスにおいて、戦略やポジショニングの重要性は誰もが知っています。これらは、競争の激しい市場で企業が成功するための基盤です。でも、これらを機能させるには、その前に、もっと根本的で強力な要素が必要だなと痛感させられることが楽天でもNewsPicksでも、今経営しているスタートアップでもありました。

それは「自分ゴト」と「なんとかする力」です。

#自分ゴト (他責にしない)の重要性

 ここで言う「自分ゴト」とは、問題や課題が発生したときに他者や外部環境のせいにするのではなく、自分自身に責任を持ち、解決策を見つける姿勢のことをさします。
これが組織全体に浸透していると、各個人が自己成長を追求すると共に、組織全体のために貢献しようというGive for Successの機運が生まれます。結果として組織全体のパフォーマンスが向上します。

逆に、他責思考が蔓延すると、問題の本質的な解決が遅れ、組織全体が停滞してしまいます。

正直、ユーザーやマーケット、そして社会に対して全集中して向き合っていかないといけない中で、社内に目がいき消耗してしまうのはあまりに勿体無い。いつだってスタートアップが足元を揺るがされるのは、内部からとよく言われてますし、体感としてもその通りと思います。

どの仕事が誰のオーナーかを明確にすれば、そんなこと起きないのでは?

その通りだと思います。ただスタートアップでは急成長の歪みによる、タスクの高度化、複雑化、多角化が同時に起こる上に、ショートタームでの戦略的なピポットによるミッションの変更、それによるタスク自体の消滅と変更などが起こり続けます。
(スタートアップの各フェーズにおける問題はこの記事が参考になります↓)


よって、「これ、誰の役割の仕事?(ボールが落ちてる現象)」が無数に同時多発であります。

ですが、自分ゴト精神のメンバーがマジョリティの組織では、これらの「起こり」が発生すると、自発的に柔軟に適応し、進化していきます。
(チャールズ・ダーウィンの著書「種の起源」において述べられている適応が、組織においても当てはまるなと納得感が増しています)

最も強いものが生き残るのではない。
最も変化に敏感なものが生き残る。

チャールズ・ダーウィン「種の起源」

自分ゴト精神を持つ人材は、変化に対して前向きに動き出し、失敗しながらもそこから学び、より良い状態に向けて適応する努力します。
それこそがスタートアップにおけるビジネス成長の本質であり、挑戦し続ける姿勢を持ち続けることができるのだと思います。
この思考を組織に植え付けることが、持続的な成長の礎となることを自戒の念も込めてここに残します。

#なんとかする力こそが全て

 次に、なんとかする力に関してですが、「スタートアップで事業成長させるために必要なことを一つ教えてください。」と聞かれたら、迷いなく「なんとかする力」と答えます。
目標達成に対する強い思いや粘り強さのことを指しますし、目標を達成するまで諦めないという精神のことではあるのですが、スタートアップビジネスの世界では、簡単に成果が出ることは少なく、何度も壁にぶつかることが普通です。
そして、解決すればするほど、新しい難易度の高い問題が同時多発で現れます(同時多発を多用してますが、体感はほんとに同時に多発するんです汗)

その時に必要なのが、この「なんとかする力」です。通常、決められた方針と限られたリソースの中で戦うということを考えると、問題の輪郭を捉え、解決すべき問題の優先順位を決めて、それらを順に解決していくがセオリーです。

が、信じられないぐらいに、重要度高&緊急度高が多発して現れます。そうした時に、トレードオフを考えて意思決定するのが通常ですが、そんなことをしていたら、スタートアップはもちません。潰れます。

ではどうするか?
トレードオンで考えて、どちらもなんとかできないか?という問いを持ち、知恵を絞り尽くし、打てる手を打ち尽くすという狂気じみた執着するしかありません。

優先順位をつけて、順序立てることを否定しているのではなく、なんとかなるのであればそれにこしたことはありません。が、往々にしてあの時どちらもやっていれば・・。ということがほとんどです。

そして何よりもこの執着心が組織に根付くと、チーム全体が一丸となって野心的な目標達成に向かって突き進む姿勢が生まれます。
途中で困難が訪れても、簡単に諦めることはありません。そして、その粘り強さが最終的に大きな成果をもたらすと信じています。

#自分ゴトとなんとかするを組織に根付かせる

 では、どのようにしてこれらを組織に浸透させることができるのでしょうか?まずは、リーダー自身が率先して自分ゴトを実践し、失敗を恐れず挑戦し続ける姿を示すことが重要だと思います。当たり前ではありますが、実はよく振り返ってみると、自分ゴト強度が弱まってたり、妥協してトレードオフしてたりしてます。
メンバーはそんなリーダーの小さな動きや判断を見ています。
リーダーの姿勢が社員に影響を与え、組織全体の文化となることを心得ながら、誰よりも強度高くやり続けることが必要に思います。

これらのカルチャーが下支えとなってくれば、組織拡大に向けて目標設定のデザイン、中間対して執着心を持って取り組む環境を整えることが大切です。適切なフィードバックを与え、目標達成への道筋を共に描くことで、社員一人ひとりが強い執着心を持ち続けることができるでしょう。


戦略やポジショニングが重要であることは間違いありません。しかし、それらを効果的に実行するためには、組織にカルチャーを根付かせる必要があります。これらが基盤となることで、戦略やポジショニングの効果が最大限に発揮され、スタートアップは大きく成長するでしょう。


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