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自分の健康と向き合う


久しぶりのnote投稿です。今回は、医療関係と自分の健康について書きます。ちょっと長いですが、お付き合いください。

さて、この医療関係の話に入る前に今年の近況をお話ししておきます。普段はTwitterで140字の投稿しかしてなかったので、断片的に投稿を見てくださった方もいらっしゃるかと思いますが、この3年くらい婦人科の検診に定期的に行っています。日本に住んでいた時は数回ほどしか行ったことがなかった婦人科ですが、友人の経験話や年齢もあり自覚までいかないまでも、40歳を過ぎてからきちんと検診に行こうと思っていました。本来は問題がなくとも30代になったら行くのが理想的なのだなと後で気が付きました。

私には出産経験もありませんが、自覚する生理痛などがなかったため、必要性がないと思っていて婦人科が身近ではなかったのです。バップテストを無料で受けたあたりから年齢を意識し、きちんと把握していくべきと思っていました。そして、検診を受けるようになり、やはり見つかった子宮筋腫。同年代や年上の友人達(出産歴有無関係なく)の多くが、40代以降に子宮筋腫が見つかり、逆に無い方が珍しいくらいなので予想はしていました。子宮筋腫も大きくないということで定期検診で様子を見るということになりました。その後、Covid-19でロックダウンになり、通常半年毎に行っていた検診にも行けず、ロックダウン解除して7月にやっと検診に行くと、いくつかあった子宮筋腫がくっついて最終的に大きくなっているのがわかりました。緊急ではないけれど、筋腫切除手術のリストに入った方がいいね、ということで婦人科医から推薦された病院と手術担当医にてまずは手術のための検診と一年(以内)待ちの緊急でないリストに入れてもらったのが9月。

ここで、イタリアの医療制度がどういう仕組みになっているかを書いておきます。EU外から来る外国人でイタリアに長期滞在している人は、学生なら有料、労働や家族理由の滞在許可証がある人は無料(厳密に言えば、労働は税金と社会保険を払っており、家族の場合は扶養に入る)のイタリアの公的健康保険制度に入っています。(企業が販売している保険とは別物、一年間もしくは数年の留学だと日本から海外留学保険に入ってくるので、これには含まれません) 

この健康保険証は滞在許可証とイタリア身分証明書Carta d’identità を持参してASL(Azienda Sanitaria Locale)という機関に行き申請をすると、カードタイプの健康保険証が作られて自宅に送られてきます。申請時にホームドクター(かかりつけ医)を選びます。ホームドクターは一般の診察になりますので、専門医が必要になる場合にはまずホームドクターにその予約申請書を作成してもらい、電話や薬局、病院窓口で専門医診察の予約をします。その予約システムのことをCUP(il Centro Unico di Prenotazione の略)と言います。このCUPで専門医診察、検査、手術等の予約をします。(ちなみに、私立クリニックにはこの仕組みはなく、それぞれのクリニックが運営をしますが、私立の費用は何倍もするので、国立病院の予約を待ちたくない人、費用がかかっても構わない人あるいは企業の保険に入っている人は私立を利用しています)

話を戻して、9月に手術担当医に一年待ちの手術リストに入れてもらったというのは、上記に書いたような仕組みになっているからです。国立病院での手術になるので費用のほとんどが国持ち、希望者がたくさん、だから順番を待つというわけです。国立病院内での専門医による私的な検診というのもあり、その辺はちょっと複雑です。イタリア在住で実際に自分が経験した人でない限り、説明しても「?」と思われると思いますので、流しておいてください。これからイタリアに長期で住む予定のある人は覚えておいた方が良いと思います。

そして昨年11月にCovid-19第二波によるソフトロックダウンで外出規制が再開し、またもや定期検診が遅れ、4月半ばに婦人科医に行きました。すると、前回(昨年7月)にはなかったものが。定期検診では超音波検査をし、筋腫はわかるのですが、そのなかったものは内膜ポリープの可能性があり、一度内視鏡で見てみようということになりました。婦人科の先生はとても優秀で良い人で、この内視鏡の検査を私の手術担当医の同僚にすぐ電話してくれて、予約を非公式(いわゆるコネです)に入れてくれました。その同僚はお友達…(笑)

その内視鏡検査を行ったのがつい先週のことでした。内視鏡検査でもそのポリープ疑いのものは子宮口が私の場合は出産していないため、閉じていて細くて内視鏡を麻酔なしで通すには困難だったため、一度MRIで見てから、また麻酔有りの内視鏡検査をするということになりました。そのMRI検査予約を上記にも書いたCUPで予約したのですが、最短で予約に空きがあったのは6月30日でした。

普段もこのようにイタリアの健康保険システムだとかなり時間がかかるのですが、現在はコロナ規制中のため、さらに予約の間隔も人数を絞っている関係で遅くなっています。時間がかかるのは仕方がありませんが、緊急でないということが幸いです。緊急の場合は直接救急になります。

ということで、まだまだ進行中ですが、私の婦人科検診と症状について書いてみました。他にも私立クリニックで健康状態検診、耳鼻科検診、アレルギー検診も受けたことがあり、常に自分の健康状態はきちんと把握するよう心がけています。イタリアに住み、母国語ではないので検診や診察で毎回何か新しい言葉も聞きますが、それを日本語で聞いたところで実際意味がわかるわけでもないこともあるので、出くわすたびに勉強です。ちなみに私は医療通訳もやっています。主に海外旅行保険被保険者、留学保険の被保険者の通訳になるので、保険会社が依頼した通訳エージェントから私宛に依頼が来ます。(今はその仕事も全くないです)

通訳の際にはもちろん知らない専門用語が出てきますので、それを聞き漏らさず医師に質問して答えてもらいそれを訳すという流れです。一般の人には当然知らないことですから。経験が多ければ(そしてより多くの症状にあたると)語彙も知識も増えます。

話はちょっとそれましたが、イタリアに長期で住む場合の自分の健康とその向き合い方について書いてみました。

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