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滾った5月ライブの振り返り。

今月はバイブス満タンにさせてくれたライブが多く、備忘録として記しておこうと思います。
映画も漫画もそうなのですが、あれは楽しかった、良かった、と思うだけだと勿体無い気がしますし、振り返った時思い出せるように書こうと思います。


①ラップバトルグランプリ

同期のめぞん主催のライブ。季節の変わり目に開催され、芸人がただただガチでトーナメント形式でラップバトルをするという3回目を迎える満員御礼人気ライブ。

僕は2回目のグランプリで出させてもらいましたが、こじんまりと終わってしまい、別に勝てなくても何一つ自分の芸人人生に影響なんてないはずなのに敗退後悔しさで泣きそうになってしまうほどの謎に熱い大会で、今回は審査員役として呼んでもらいました。

審査員だったので皆のバトルを目の前で見ていて感じたのは、全員最高のバトルでめっちゃ楽しかったのは勿論なのですが、めちゃくちゃ沸かせる人たちはラップのテクニック云々の前に芸人としての技量というかタレント力の発揮が上手いし大事なんだなと痛感しました。
その筆頭がマリーマリーえびちゃん。派手派手なミスターマリックの娘みたいな格好で出てきてまずお客さんを沸かし、バトル中も「あたし女って言い方する男のこと信用してないんだよね〜!!!」とえびちゃんだからこそ言えるこのディスが痛快かつ等身大すぎて感動してしまい、バトル後、腹に浜崎あゆみのロゴが書かれたタトゥーを見せて爆笑掻っ攫ったあの瞬間「あ、いつか売れる。」と確信してしまいました。
他にもそういうのが上手い演者が多く、自分がこう見えた方がお客さん楽しんでくれるよね?みたいな自己プロデュースの仕方が上手い人が闘う試合ほど勝敗関係なく見応え抜群で、このラップバトルのフィルターを通すとそれがもろに浮き出たなぁと感じました。

いかなる時もプロ意識とタレント性を発揮できるかどうかが芸人たるもの大事だというのを強く感じた日でした。

個人的には優勝してホクホクしてた笹本さんがウィニングラップで「なんで今出待ちないんだよ!!!!!!!」と勝ったのになぜか哀愁が溢れるパンチラインに一番沸きました。吉野の優勝とは違ってなぜか満たされない様を叫ぶ姿は最高に情けなくて笑いました。


②バビロン千葉さん生誕祭ライブ

僕が2年目くらいからお世話になってるバビロンの千葉さんという先輩の誕生日をお祝いするライブ。
生誕祭という名のハードな企画ライブ。千葉さんを慕う後輩みんなでお祝いしつつもバビロン千葉さんを大いじりし、体当たりなコーナーで激千葉さんの激しいリアクションを楽しむストロングライブでした。
プレゼントでもらったハーモニカを吹くことになり、オリジナルソングを長々披露した末に高らかにハーモニカを吹くという流れなのですが、さぁいざハーモニカの演奏!というタイミングで千葉さんが全力で息を吹き込んだら、無音だった瞬間は神が降りたんじゃないかというほどの鮮やかなオチで、笑いで劇場が揺れました。

他にもスカイダイビングの疑似体験をさせるために千葉さんをみんなで抱え上げ、宙に浮かせた末、怖がる千葉さんをゆっくり下ろした時に「…ゆっくりぃ!」と緩急完璧の一言も凄まじく面白く、吉本若手のリアクション芸トップはやはりこの人なんだなとリスペクトで胸がいっぱいになりました。

似てるルート辿りつつある僕は学ぶことがいっぱいでした。

③たくろうさんの単独ライブ

これは超絶反省案件。たくろうさんの単独ライブにゲストで呼ばれたのですが、リアクション全部空振りのゲストとしての働き0点。
「大阪にいらっしゃい!」というコーナーで関西吉本にも狩野の仲間になれるような可愛い童貞芸人がいるよとたくろうさんにプレゼンされ、それを聞いた上で僕らが関西に行きたいかどうか答えるという趣旨なのですが、そこでの僕のリアクションがたくろうさんとお客さんにいいとこ見せようとし過ぎて、普通に「会いたい!大阪行きたい!!!!」でいいところを何を血迷ったのか「僕は童貞は見下してるので彼らと分かりあうのは無理ですねぇ。」と0点の回答をぶっ放してしまい、もっっっのすごいスベりました。
通常のライブならやっちゃったで済むのですが、何せ大尊敬してる先輩の前、僕らを知らないお客さんの前というのもあって恥ずかしさも溢れに溢れ、場に応じてチューニングできてない内輪でしか盛り上げられないプロ意識の低さに自分でがっかりしました。そしたら隣で狩野の発言がウケると思ってた認識の甘さに松下も落ち込んでました。いや何でいつの間にかコンビ丸ごと持ってかれてんだよ。

この日一生忘れないと思います。僕がなりたくない芸人と同じリアクションになっちゃったのが本当に悔しかったです。


④泥水すすり隊ライブ


兼近さんプロすぎ。
百戦錬磨で戦ってきた人はこんなに全員を活躍させて、ライブ盛り上げるの上手いのかよと毎分ため息必至のライブでした。

見てた人はどう思ったんでしょうか?あの場には見えない数多のテクニックが散りばめられてて僕はずっと興奮してたんですよ。
説明するのは野暮すぎるので書きませんが、やはりあの人はプロ中のプロです。
こういうことを肌で感じて教えられるから面白い先輩たちと絡むライブはたまんないんです。

そんな兼近さんがドン引くほど面白い人たちがテレビに出続けてる先輩芸人さんらしく、テレビはもはや新世界らしいです。僕らはまだまだイーストブルーです。


⑤新ネタ7本やってツカミ30個やるライブ


前回しっかり書きましたがあれからも日々じわじわとやって良かったなぁと思えるライブです。
あれからナイチン、素敵じゃないか柏木さんの他にもブラゴーリの塚田さんも見てくれてて「シンプルに全部が良かったわ!」と褒めてくれました。

あと何年も一緒にやってきたが故に完っ全に軽視してたのが恥ずかしいのですが、相方の異常な記憶力、即座に演じ分け続けられる表現力、60分だれずにやり切る活力の凄まじさを今さら実感しました。
そういえばこのライブを見届けてくれてた担当作家の辻と社員さんが「ちょっと60分これやり切るのは凄すぎるわ。」と絶賛してくれてたのが僕自身あんまりピンと来ておらず、松下本人も「オレ何かやっちゃいました?^^;」みたいな転生系漫画のチート主人公みたいな頭ぽりぽりリアクションをしてました。
後日映像を見返したりやってきたことを振り返るうちによく考えたら「これ普通にすごくないか…????????」と徐々に理解し、大学の時からの相方なのに力量を測り損ね、悪く言えばほんのり舐めてたことに気づき相方としてめっちゃ反省しました。

よく考えたら怖くて6年目にしてストロングにネタのみに向き合ったライブを初めてしたので、相方の見えてこなかった部分に気づくためにはやるべき大事なライブだったんだなと感じました。美談でも何でもなく良い経験をしたと自負しています。あとは結果がついてこなきゃ意味ありませんね。

⑥NERAS

仲良い同期軟水、おとうふと続けてるユニットライブ。
何ヶ月か続けてきて今日嬉しかったのが半分近く新規のお客さんが来てくれて、これを機にどんどんリピーターとして来てほしい限りです。

ネタはみんなしっかり良いのですが僕が興奮したのが最後にやるコーナーで、今回”赤ちゃんになった軟水住岡をみんながモノボケで喜ばす”という奇天烈の極みなコーナーだったのですが、みんながみんなこのコーナーを最高に盛り上げようと肩ぶん回しまくりで、気づいたら全員赤ちゃんになってました

同期が単に馴れ合いとかでなくお客さんを楽しませるためにひたすらにおもしろを生み出すために汗かいてくれる志があるのがこの2組と続けたい理由であり、もっと多くの人に見てもらえたらなぁと改めて今日思いました。


以上、バイブスが満タンにさせられた熱い5月のライブレポでした。
こうして振り返って文字にすると鮮明に思い出せて良いですね。


今後もやっていこうと思います。
そしてこれだけマジでやってる数々のライブにぜひ足を運んでほしいです。






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