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おしゃれする理由。

あくまで聞いた話なんですが、本来「男」という存在そのものに対して女性は恐怖を抱きやすいものらしいです。
ガタイが良かったり顔がいかつかったり、とにかく得体の知れない「男」という存在を女性はぱっと見「恐怖」として捉えやすいとのこと。(全部がそうではないと思います。)

でも確かにぼくは女性、さらには同性の後輩とかにも初対面ちょっと怖いと言われます。
ゴツイし、吊り目だし、この前なんて世間知らズの西田さんから「狩野目吊りすぎてもう縦になってるよ?」と言われました。
いや涙、垂直に落ちちゃう〜じゃないんですよ。

ただ、そんな恐怖を取り除くのに大事なことは何か。

優しい人間であることをコミュニケーションで感じてもらえるならそれが1番良いのですが言葉と感情を直接伝えられる範囲と対象人数は限られてきますよね。
一瞬で広範囲かつ自分は怖い存在でないことを証明する方法が必要です。その1つがいわゆる

「おしゃれ」らしいのです。

おしゃれしてる男子がなぜモテるのかというと、カッコいいは勿論、根本的に異性に少しでも良く見られたいという“好意”が垣間見えるので、相手から見てその時点でその人はまともな思考であると判断できる1つの材料になるようです。

なるほど。確かに。
今は僕マシになりましたがこの写真の4年前の服装とかダサくて初めて出待ちしてくれた人とかでも「狩野さん怖そうで話しかけ辛かったです…」とマジで言わました。

僕はどうなりたいんだこの服装で。


そんな同期にマリーマリーのタコス(増田)というやつがいます。

上の彼。

タコスとはNSCの頃知り合ったのですが、当時ずっとめちゃくちゃうるさくてあんま空気読めないやつで印象悪かったのです。マジで全然うまく会話できなくて怖かったです。
しかし、この写真の通り私服がとんでもなくオシャレで、毎日タコスと会う度にオシャレな姿を見るとすげーホッとします。
こういう感覚ちゃんと鋭くて真面目なんかい。
自分がどういう風に観られてるかを冷静に客観視できる面ある〜と日々思います。

他にも先輩の世間知らズの椎木さんとかもそうですね。

清潔感グンバツのおしゃ〜

劇場で頭おかしい筆頭の兄さんではありますが、着てる服とか持ってる小物とかすっごいおしゃれで、椎木さんのサイコみある部分がギリギリ可愛く思えます。

おしゃれ=周りからの見え方をちゃんと考えられる人=実はまとも=恐怖の対象外。

パッと見すごいかっこいいので「おしゃれ」によって初対面の怖さはぐんと減ってると思います。

一方、後輩サンタモニカポールという男

写真こそこれしかありませんでしたがスポーティーなデートというテーマでこちらの服装。

スポーツすぎないか?


服が体育の授業を彷彿とさせるナイキの青ジャージで物自体は悪くないのですがその日はおしゃれランキングビリでした。
冬の終わりかけにサンダル履いてた時もあります。
その時着てたダウンもくすみまくっていて汚いです。おしゃれとは程遠い。

そしてつい最近の下の写真、4月末の服装。
本人が良ければ全然良いんですけどどうしたの?とはなりました。

起き立て夏休み小学生くん?

そんなポールはちゃんと話すとよく笑うし、子どもみたいに可愛らしくてやんちゃな部分もあれば大人らしく話を真面目に聞ける部分もある人間としてとてもしっかりしてる良いやつなのですが、周りからは「奇人」という頭のおかしいやつと思われてしまっています。
何かの泥水のアンケートでもポールは何もしてないのに「怖い」って書かれてました。

つまりおしゃれが重要である理由は、周囲の人、ひいては女性に少しでも人間性を誤解されるリスクを減らし怖い存在ではないということを証明し、より良いコミュニケーションを形成するための必要な作業なのだと思いました。

そしておしゃれをしてない人というのは、怖いと思われるリスクをいつの間にか背負ってるのです。

このブラゴーリ塚田さんも塚田さんが明るいボケの芸人ってことを知らなきゃぱっと見ただの怖い変人ですよ?

元旦でこれはどういうこと?そして草間はおしゃれ。

ドンデコルテ渡辺さんから聞いた感動エピソードがあります。

実力もありお笑い好きなら皆名前も知ってるある先輩芸人さん。
その人は昔とにかく服装がダサかったそうで、ある日おしゃれな芸人仲間に協力してもらい一旦GUで買える平均レベルまでおしゃれにしてもらったそうです。

そしておしゃれした後日、ライブでキモさに全振りした立ち振る舞いをしたにも関わらず劇場をおしゃれになった格好で出たら人生で初めて女の子に出待ちをされたそうです。

清潔感も含めてそうだと思うのですが
「おしゃれ」とは、芸人が恐怖のモンスターなのではなく、あくまで「真っ当なエンターテイナー」であることを証明するためにひとつ大事な作業なのかもしれないと思いました。

となるとなぜ古来から芸人が衣装を大金払ってでも揃えることが大事とされているのかもそこに通じると思います。
きちんとした身なりで舞台に出ることはお客さんに向けてカッコつけるという痛い意味ではなくお客さんに「敵でない笑わしてくれる味方」と無意識に思ってもらえるための重要な作業なのかもしれません。

そんな僕ら今年コンビでおしゃれ同期フランスピアノ中川と長い時間かけて衣装を作りました。

現在、丁度半年が経ちます。

今のところ好評なんですがぼくたちは怖く無いですよね?

とは言え僕の目やっぱ縦になりかけてない?

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