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海外赴任をしたら、「これからどう生きていきたいか」がわかってきたという話

海外赴任生活をしております飯沼です。

さて、私も海外赴任を拝命してからというもの、早いものであっという間に1年が過ぎました。

私はそれまでずっと日本でしか生活をしたことがありませんでしたので、はじめての海外生活が決まったときは新天地での生活にワクワクする気持ちと、家族や友人と離れることへの不安がありました。

1年が過ぎたところで、FIRE (Financial Independence Retire Early)を目指すことにした背景に、私自身の価値観を鮮明にさせてくれた気づきがあります。以下では、それらの気づきをまとめさせていただきました。

海外赴任できたことは私にとって幸運だったと思っています。これからの人生を描く上での洞察を得られたことが非常に大きいからです。

海外赴任での気づき①自然が大好きだということ

私が現在赴任しているのは先進国ですが、住んでいる地域はたいへん自然へのアクセスも良く、中心地を除けば高層ビルもほとんどありません。それゆえ、空はどこまでも広がっていて、少し車を走らせれば、海、山、川が盛り沢山で、よくピクニックに出かけております。人の数が圧倒的に少なく、生活音もほとんど気になりません。ゆえに、鳥のさえずりや葉がすれ合う音などに包まれています。

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こうした自然は、東京に住んでいたときにはなかなか遠くに感じていた気がします。電車を乗り継いで高尾山や千葉の海などに足を運んでいましたが、結構時間がかかってしまうのですよね。自然が近い暮らしとは、こうも暮らしに彩りを与えてくれるのだと思い知りました。そして、いつかは東京を離れて自然豊か環境でゆったりと過ごしたい。そんな風に夢描いている自分に気づくようになりました。

海外赴任での気づき②自分にとって大切なひと

 私は妻と2人暮らしをしており、海外赴任前は共働きで、二人とも毎日夜遅くまで仕事をしており、平日は一緒に食事をとることもままなりませんでした。海外赴任をきっかけに妻は仕事を退職し、専業主婦になってくれました。妻も慣れない生活に苦労が少なくなかったと思いますが、以前よりも一緒に過ごす時間が増えました。会話を重ねる時間が、それ以前よりも格段に増えたことで、夫婦の絆が深まったと思いますし、リラックスして一緒に過ごす時間がかけがえのない瞬間になっております。

 また、自分たちの両親との交信も、東京に住んでいた際に比べて格段に増えました。近くに住んでいたときは、盆と正月くらいしか顔を合わせていませんでした。「いつでも帰れば合うことができる」そんな風に思っていたのかもしれません。海外に住んだことで、互いが気に掛けることが多くなったのか、頻繁にメールをやりとりするようになりましたし、毎月1度はビデオ通話をするようになっています。

こうして離れた土地に住んでみればこそ、自分にとって大切な人の存在が際立ってくるようになります。そうした大切な人との時間をもっと増やしていきたいと強く思うようになりました。

海外赴任での気づき③もっと自由に生きて良い

 日本を離れて海外に住むことで、日本的ではお目にかかることのない異質なものに触れることができのは、皆様も想像に難くないことと思います。わたくしも例にもれず、大なり小なり色々な体験をすることができました。

 たとえば、私が出会ったとある移民の男性は、幼少期を紛争地帯で過ごしたとのこと。生まれ育った家は焼き払われてしまい、命かながら当地にたどり着いたとのこと。現在その男性はドライバーとして生計を立ててる傍らで、いつか俳優になって成功をするべく、俳優のオーディションを受け続けているとのことでした。まさに波乱万丈の人生真っただ中なわけですが、それを語る男性の目は光輝いていて、いつか本当に成功を収めてしまうのではないかと感じさせるものがあるのです。「どうしてそんなにポジティブにいられるとの?」と聞けば、「ここには希望があふれてる。自分が情熱的になれるものであれば、きっとうまくいくと確信しているからだよ」と返ってきました。ふつうに大学を出て、ふつうに企業に入って、、という具合に「正解」の中を生きてきた私にとっては衝撃的でした。そうだよね、情熱を燃やせることにまっすぐ向き合えたら、やっぱり人生楽しいよね。

 上に挙げた男性以外にも、本当に「自分らしく生きている」方にお目にかかることができました。もちろん、日本にも「自分らしさ」を体現している方は多くいらっしゃると思いますが、海外だからこそ日本だと珍しがられるものが、そこらへんにゴロゴロあるわけです。そうしたものを「ああ、こんな生き方もしていいんだなー」というものに、日々出くわします。そうした出会いが、「もっと自由に生きてええんやで」と、語り掛けてくれている気がします。

平凡な結論、そしてFIREを目指すに至る

 というわけで、海外赴任をしたら、「自然豊かなところで、家族や友人などの大切なひととの時間を大切にしながら、もっと自由に生きたいんや!」という、至極平凡な結論に至ったのでありました。これは、ずっと前から意識されていたことでしたが、海外に住んだことでより鮮明に意識するようになったというのがより正確なところかもしれません。

 しかしながら、この平凡な結論を具体的な形にしていくは、様々な「デモデモダッテ」な話がたくさんあります。「子供を1人育てるには2千万円」、「老後に必要なお金は2千万円」「田舎にゃ仕事が少ない」など、とにかく金銭的な制約が非常に大きく、普通にしてたらいつまでも都会でのサラリーマンから抜け出すことができない

そうした制約に対して、様々な工夫で解決する余地もあるでしょうが、私は「お金の問題はお金で解決したる」とシンプルに向き合うことに致しました。そして、海外駐在給与ブーストなどの経済的なメリットを享受できている今これを活かしてFIREを達成しようと考えたわけです。

本Noteでは、「海外駐在はFIRE達成に向けた有力なツールになる」という仮説の下、色々な記事を書かせて頂きます。なるほど、「そういう手もあるんだね」思っていただければ幸いです。


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