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関西現代俳句協会会報 No.53

 茶封筒が届いていると「お? 現俳だな?」と思うようになりました。今月は関西現代俳句協会の会報が届く月でもありました。早いものでもう前回号から四か月経ったんですね。あっという間です。
 今回は会報と第9回関西現代俳句大会の申込用紙、そしてかみがた通信句会のハガキが入っていました。この間俳句大会が終わったばかりでは!? と思ったんですが、前回号でその話をしていたので、次の話が出てもおかしくないというわけです。なんてこった。9句応募すると割引になるだけでなくグッズがもらえるんですよね。今年はレターセットでしたが、次回はポストカードとのこと。どんなデザインか気になるので、また9句出してみようと思います。


久保純夫の作句工房 その②

 久保さんは「俳句を作ろう!」という心構えを持って作句されているようです。おこがましいにもほどがありますが、わたしも「よし、今から作るぞ!」という気持ちがないとできません。久保さんのようにアイテムを揃えてから、というわけではないですが、そういう気持ちがないとなかなかできないのが実際のところ。でも、世の中には街中でもふらっと作れる人もいるでしょうし、とにかく浮かんでくるという人もいるでしょうね。こういう話って、普段あまりしない気がするんで雑談程度でもいいからちょっと知りたいなぁ、と思うこともあります。
 作句工房の見出しに「日常と交差する世界への視点を持つ」とありました。文章の最後もこう締めくくられています。

(前略)「もの」と記憶を眼前の光景と交差、交感させることで、俳句を書いてみました。

 ……と、言われましても。思わず真顔になってしまったわけですが、そんなふうに世界を見ることができたら楽しいだろうなぁ。いい意味で句意(というかこの場合、作句の背景と言ったほうが良さそう)を悟られないというか悟らせないというのも、ある種のトリックとしておもしろいと思うので。
 むずかしいけど、やっぱり興味深いコーナーです。ううん、このコーナーだけでも誰かと語れそう。


第2回「上方きめら句会」句会報

 久留島さんのレポート(でいいんかな?)です。わたしもこの句会に参加したんですが、緊張してなにしゃべったか覚えてないですね。ぜったいおかしなこと言ってたんですけど。もうこればっかりは毎度だからしょうがない。大体句会でおかしなこと言わなかったことがあったかな!? という勢いです。
 どの句でどんな話の流れだったかさっぱり忘れたんですが、久保さんが「一景に囚われすぎたらおもしろさがない。思うように想像したらいい」というようなことをおっしゃって、わたし、メモしてたんですよね。この言葉を。久保さんがおっしゃったからこその説得力なのかもしれないですが、それ以上に自分の読みというかね、想像には本当に、日々自問自答というか、わりとネガに捉えている部分があったので、「あ、わたしの読みもこれはこれでええんかなぁ」とね、ふわっと思えた瞬間でした。それ以上に、わたしも自分の読みにちょっとしがみつきがちというか「え、だってこう思うし……」と思うことがないこともないので、自戒にもなる言葉でした。はい。
 みなさんわりといつもより穏やかな選評だったみたいで、鋭い意見がバンバン飛び交う句会に(おそらく)参加したことがないのでちょっとドキッとしました。自分の句がけちょんけちょんにされるのは全然気にならないんですけどね。他の人のだとドキドキしちゃうんですよね。なんでだろう。不思議ですけど。
 久留島さんが参加者からの声として「世代や立場を超えた評価、解釈や、指導ではない形の意見を聞けたことが、普段の結社句会とも違ってよかった」ということを書かれていて興味深かったです。結社によっては添削があるところもあると聞きますから、指導が入るというのもあるんでしょうね。わたしは結社に属していないので、青年部での句会が主な活動場所という感じですが、それぞれ異なる結社から参加があるというのも、現俳のつながりならではでありがたいです。


 ページの都合で西谷さんの編集後記がなくてちょっと寂しい最新号でしたが、奈良吟行中止の代わりに通信句会を企画してくださったり、いいお知らせもあったり、紙面ではありますが少しずつ「つながり」を感じられるようになってきました。まだまだお会いする機会に恵まれない日々ではありますが、こうして会報を読みながら思い出したり、先のことを考えたりできるのはしあわせなことだなあと思います。
 はい、というわけで、今回はシンプルに「感想」でした(ここ笑うとこ~~!)穴開けて綴じとこ~っと。

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