
「俳句界」2022年2月号 特集雑感
特集「若手が選ぶ“推し”俳人」を読むためだけに買いました。知っている人(というと白々しいですが、面識があったりお話ししたことがある方)がいると、直接お会いできないご時世ながらも、ふとその方とお話しているような気持ちになれて、とてもうれしいわたしです。ふふ。チョロいんですよ、わたし(自分で言う)会いたくなっちゃうんですけどね(重いな、わたし)
Twitterで垂れ流したので、そのまま転載という手抜きまとめです。なにがどうということはなく、一言ずつ書いているだけなので自分メモ用。こんなふうに好きな俳人のことを、句からだけではなく、作風や生涯、人となりなどあらゆる角度で語れるのってすごいな、と思います。みなさんの熱量がぎゅっと凝縮されていた熱い特集でした。紹介されていた句も刺激になりました。
わたし個人としては「推し」という言葉は自分では使いませんが(人に説明を求められた際にラクなので使うことはありますが、基本は名前を言うことが多いです)、やっぱり人様の推しの話は「たっとい!」
「俳句界」2月号の「若手が選ぶ“推し”俳人」を読んでいる。こんなふうに俳人を語れる人がいるのか~~~すごい~~~とひれ伏しておる。わたしは句の話はできても俳人の話はできないから、こうして作品、句集を通して生涯にまで愛を持って綴られている文章は、やっぱりいいなぁと思う。
— 相田 えぬ🦒 (@lets5_west) March 5, 2022
吉田哲二さんは「石田波郷」が師系であることに絡めながら結社や師系の存在意味まで語られていて、とても説得力があって新しい発見を得られた。山本一葉さんは実父「山本一歩」について娘の部分の顔が出ることに不安があると綴りながらも、丁寧に解説されていて、心がぽっと温かくなった。
— 相田 えぬ🦒 (@lets5_west) March 5, 2022
西川火尖さんの「藤田湘子」は、そもそも「推し」とはなんぞという話から湘子物語、湘子の句と自分の距離を堅苦しくなく小気味よく語られていて、身近な例えもうれしい。中山奈々さんは「島田刀根夫」で、『わたしは密かに“水の刀根夫”と呼んでいる』に吹き出してしまった。フォーカスもさすがです。
— 相田 えぬ🦒 (@lets5_west) March 5, 2022
進藤剛至さんは「深見けん二」。無知なわたしにもありがたい、深見けん二の経歴と作風の見解が並び、「深見けん二とは」という熱量を感じてぐっときた。熱い。及川真梨子さんの「富澤赤黄男」、自身の好みの句を例を挙げながら語り、その結論に推しが来るところに(推しを持つ身の)共感があった。
— 相田 えぬ🦒 (@lets5_west) March 5, 2022
村越敦さんの「阿波野青畝」では、推しに救われていくファンに近い末尾で思わずほっとしてしまったけれど、解説はすっきり書かれていて読みやすかった。岩田奎さんの「飯島晴子」では、晴子の句の着想に焦点を置いているのがおもしろい。ふくよかな奥行き、という言葉にも惹かれた。
— 相田 えぬ🦒 (@lets5_west) March 5, 2022
余談ですが、俳句界は分厚いし、分厚さに見合ったお値段なんですが、視力の悪いわたしにはとてもありがたいフォントサイズなのでうれしかったです。やっぱり年齢層も関係あるのかな。おしゃれな版面も大好きなんだけど(これはマジ)、理路整然と並んでいる文字を読むのも大好きだったりします。
以上、自分まとめでしたっ!
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