350万円という金額③

【現在の状況】

43歳会社員子供3人。金融資産が1億円ありますがなんとなく仕事を辞めずに働いています。理由はあと2年半働くことで増加する350万円の退職金がちらついているから。

そこで、それまで働くべきか、そんなこと気にせずさっさと会社を辞めてしまうべきか迷っているわけですが、今回は現状なぜ辞めずに働いているかという理由の3つ目についてです。

確実な収入としての350万円

今回の焦点は"確実に"入ってくる収入としての350万円という点です。

350万円は退職金ですので会社が倒産してしまえばもらえないかもしれませんし、自分が死んでしまっても受け取ることは出来ません。その意味で絶対確実というわけではないのですが、ここでの確実性は資産運用で期待出来る収入との比較しての確実性です。

今の会社がこれからの数年で潰れる可能性は非常に低いので、2年半働けばほぼ確実に350万円の上乗せがあるというというこの事実は、その確実性という一点においてもすごく価値が高いのではないかと思っています。

遠くない将来にセミリタイアすることを考えていますが、セミリタイア後には資産運用が収入の中心になりますので、サラリーマンのように将来の収入に予測が立つという見込みがなくなります。

株式の期待収益率を5%とすると1億円が元本ですので500万円になります。課税後としても400万円ですので350万円は1年間の期待収益率に満たないことになります。

それでも人的資本を投資することでほぼ確実に得られる350万円は実際の金額以上に魅力的に感じるのですがこれはどう考えればいいのかなと思っています。

次回書きますが私のポートフォリオはかなりリスク許容度の高いものです。資産運用の方でリスクをかなり高めに取っているのでリスクフリーのものの価値を相対的に高く見積もっているのか、それとも資産運用の方のリスクの高さを全体として下げようとした心理的な働きがあるのか。

リスク許容度が高いということがリスクの大きさに影響を受けないということであればリスフリーの350万円の価値はそんなに高くならないと、逆のことも考えられそうな気もします。

住宅ローンを組んでいる方の場合によく出てけるケースかと思いますが、貯金が貯まった段階で繰り上げ返済をすべきか、ローン金利と期待収益率の差によっては投資に回したほうがいいのかということがあります。

ここでは確実なリターンが得られるものとリスクのある期待収益率の比較が行われているものと思われますが、リスクフリーの350万円に対して、どれだけのリスクでどれだけの期待値の時に、その2つが釣り合うのかという考えも参考になったりするのかなとかぼんやり考えています。

なんだか毎日の生活で疲れていることや、老化に伴い頭がぼんやりしてきていることもあり、正直なところこういったことをどう考えるべきなのか、の状況をどう考えたらいいのかよくわかりません。

仕事をなんとなく続けているということには、いわゆる現状維持バイアスとでも言うのでしょうか、単純に現状を変更することが面倒ということも多分にあります。

たくさんあるセミリタイアブログを読んでいて、私同様働くのが心底嫌だという方でも、なんとなくめんどくさいからなどの理由で退職までに時間がかかる方もいます。そう考えると私の350万円についての考え方、また金額とは独立に退職するということについての考え方も時間とともにどのように変化していくのかな、とどこか他人事のように楽しみでもあります。

金額的なことを抜きにしてもまだ会社で学べることがあるとか、それこそ可能性は低いですが会社員のうちにローンを組んでおこうとか、肩書のあるうちに出来ることがあるなど、無形の価値があるのも事実です。

退職しないことについては色々まとまりもないままぼんやり書いていますが、折に触れまた書いてみようと思います。

上でも触れましたが次では私の現在のポートフォリオとなぜ今のようなポートフォリオになったかについて書いてみます。



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