6月7日は世界食品安全の日

6月7日は世界食品安全の日(本文1,436文字)

「持続可能な開発目標」 (SDGs) の達成を目指して、国際連合とWHO(世界保健機関)は2018年12月20日に毎年6月7日を「世界食品安全の日(World Food Safety Day)」と定めました。あまり馴染みのない「世界食品安全の日」ですが、日々口にする食品が安全であることは健康で豊かな生活を送るために当たり前でありながらも今なお未到達の目標でもあります。 全世界規模で見ると、 およそ10 人に 1 人が「安全ではない食品」によって健康被害を被っているとされます。
国際連合が制定する「世界食品安全の日」は、食品安全についての関心を高め、食品による病気をはじめとする健康被害を予防する行動を促す目的があります。
ぜひ食品安全についてあらためて考えてみましょう。

＜食品安全委員会＞
公式YouTubeチャンネルの公開
食品安全委員会は令和6年5月22日に「世界食品安全の日」の動画を公開し、山本委員長による食品安全に関するメッセージを紹介しています。
「世界食品安全の日」について；https://www.fsc.go.jp/sonota/world_food_safety_day.html
「2024年世界食品安全の日に向けて」(YouTube)；https://www.youtube.com/watch?v=c1nhNYlBQnU

＜消費者庁＞
消費者庁は、2024年の「世界食品安全の日」に向けて「Food safety: prepare for the unexpected "(食品安全:予期せぬ事態に備えましょう)」と題したリーフレットを公開しています。
リーフレット「世界食品安全の日コミュニケーションツールキット　食品安全 : 予期せぬ事態に備えましょう」；
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/food_safety/codex/assets/consumer_safety_cms203_240522_01.pdf

世界食品安全の日(6月7日)；
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/food_safety/codex#h2_5

＜CODEX＞
WORLD FOOD SAFETY DAY - 7 JUNE 2024（英語サイト）
https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/world-food-safety-day/wfsd-homepage/en/

（原文）
WORLD FOOD SAFETY DAY - 7 JUNE 2024
Food safety saves lives. It is not only a crucial component to food security, but it also plays a vital role in reducing foodborne disease. Every year, 600 million people fall sick as a result of around 200 different types of foodborne illness. The burden of such illness falls most heavily on the poor and on the young. In addition, foodborne illness is responsible for 420 000 preventable deaths every year.
World Food Safety Day is an important way of:
・making people aware of food safety issues
・demonstrating how to prevent illness through food safety
・discussing collaborative approaches to improved food safety across sectors
・promoting solutions and ways of being more food safe
（仮訳）
世界食品安全の日- 2024年6月7日
食品の安全性は命を救います。食品の安全性は、食の安全にとって重要な要素であるだけでなく、食中毒を減らす上でも重要な役割を果たします。毎年、約 200 種類の食中毒により 6 億人が病気になります。このような病気の負担は、貧困層と若者に最も重くのしかかっています。さらに、食中毒は毎年 42 万人の予防可能な死の原因となっています。
世界食品安全の日は、次の重要な機会です。
・食品の安全性の問題を人々に認識させる
・食品の安全性を通じて病気を予防する方法を実証する
・セクターを超えて食品の安全性を向上させるための協力的なアプローチについて議論する
・食品の安全性を高めるソリューションと方法を促進する

＜WHO＞
World Food Safety Day (7 June 2024)（英語サイト）
https://www.who.int/campaigns/world-food-safety-day/2024

（原文）
Food safety: prepare for the unexpected
World Food Safety Day on 7 June 2024 will draw attention to food safety incidents. This year’s theme underlines the importance of being prepared for food safety incidents, no matter how mild or severe they can be.
Food safety incidents are situations where there is a potential or confirmed health risk associated with food consumption. A food incident can happen, for example, due to accidents, inadequate controls, food fraud or natural events. While being ready to manage food safety incidents requires dedicated efforts from policymakers, food safety authorities, farmers and food business operators, consumers also can play an active role.
（仮訳）
食品の安全性: 予期せぬ事態に備える
2024 年 6 月 7 日の世界食品安全デーは、食品安全に関する事件に注目を集めます。今年のテーマは、軽度または重度を問わず、食品安全に関する事故に備えておくことの重要性を強調しています。
食品安全に関するインシデントとは、食品消費に関連する潜在的な健康リスクがある、または確認された健康リスクがある状況を指します。食品事故は、事故、不適切な管理、食品偽装、自然現象などによって発生する可能性があります。食品安全に関するインシデントに対応するには、政策立案者、食品安全当局、農家、食品事業者による献身的な努力が必要ですが、消費者も積極的な役割を果たすことができます。

＜参考情報＞
拙文ですが、日本では６月を「食育月間」と定めています。