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マーケター視点で考える ”NFT”でつくる「顧客体験」とは?

お客様(消費者)に「Wow」(ワオ!)を届けたい!
優れたお買い物体験、サービス体験を提供したい!
マーケターの方なら、そんな思いをお持ちではないでしょうか?

ここ数年で耳にするようになった「NFT」。
企業のマーケティング活動やサービスに取り入れる事例も増えてきている通り、新たな「顧客体験」づくりの試行錯誤が始まっています。

そこで、NFTの特徴を易しく解説しながら、どんな「顧客体験」づくりに活用できるか、可能性があるのか、ぜひ、紹介してみたいと思います。

体験① レア・希少性の「所有」証明

ファンだったら、好きなアイドルやスポーツ選手の限定グッズやレアアイテム等希少性が高いものは、ぜひ、入手したいところです。

これまでデジタルコンテンツは、コピーが容易で、複製可能であるため、価値がないと言われてきました。(たとえ限定のレア画像があっても、コピペして、皆が持っていたら価値ないですからね)

ですが、NFTであれば、このデジタルコンテンツはコピー品ではなく本物(オリジナル品)です、を証明できるテクノロジーです。贋作ではなく、本物である、を証明することで、「本物を所有」することができ、それが価値を生むのです。

ですので、普段のお買い物に応じて…レア/希少性のあるオリジナル品のデジタルコンテンツを特典につける、ということがNFTで可能となってくるのです。

体験② コミュニティの「所属」証明

体験①で触れた通り、NFTは、デジタルデータの本物を証明し、所有を可能とするテクノロジーです。

その利点を活かせば、NFTをコミュニティの「会員証」として活用できます。

米国で人気のNFTコレクション「BAYC」は、多くの著名人が保有するNFTです。「BAYC」では、NFT所有者だけが参加できるパーティー、イベントが開催され、それが一種のステータスにもなっているのです。

お客様のお買い物に応じて…NFTが配布され、それが会員証代わりとして、特別なイベントやコンサートの参加券にもなるとしたら、新しいファン体験をつくることになりそうです。

体験③ 寄付や支援の「履歴」証明

「えんとつ町のプペル」の絵本作家で、お笑い芸人(キングコング)西野亮廣さんのNFTを活用した「こどもたちに本を贈るプロジェクト」が、とてもユニークです。

このプロジェクトは、「寄付や支援を行った事を履歴に残す(証明する)NFT」です。(=優しい気持ちをカタチとして残せるNFTですね)

子どもたちに絵本を寄贈すると、絵本を支援した事を証明するNFTが、支援者のウォレットに送られます。(このNFTは転売不可のため、支援もしてない人が入手する、なんていう事もありません)

また、寄贈した冊数に応じて、メダルの色が変わるため、支援に応じた行動も可視化される設計となっています。

自分の口では言いたくないけど…、支援している事は自然と見つかると、ちょっと嬉しいかも、を叶える取組です。

以下の通り、1,000冊分の絵本支援NFTが即完したことからも、いい事をしたら見つかりたい思いは、やっぱり、あるようです。

ここ数年で、SDGsやクラウドファンディング等、寄付や支援に目を向ける消費者も増えてきています。NFTを活用して、消費者の優しい行動(寄付や支援)を「カタチ」にして、優しい思いを可視化するという体験も考えられるのではないでしょうか?

最後に…

記事はいかがでしたでしょうか?
まだまだNFTは黎明期であり、成功ノウハウも、知見もあると言える状況ではありません。ただ、その分だけ、マーケターとして、新たな可能性を世の中に示す、チャンスが眠っていると言えるかもしれません。

僕自身も、ぜひ、可能性を探りたいと思います。
ぜひ、コメント等でご意見などいただけると、うれしい限りです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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