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電動スクータ Tier に乗ってみた

フィンランドの首都ヘルシンキは、チューリッヒ、シンガポールと並ぶ世界3大スマートシティーの一つに選ばれています。そのためか、街のあちこちに電動スクーター、シェア自転車があります。ちなみに電動スクーターは現在53の国、626都市で広まっているそうです。
今回はその電動スクーターTierに乗ってみました。
(参考-EYレポート:https://www.ey.com/en_ch/automotive-transportation/how-micromobility-is-moving-cities-into-a-sustainable-future)

■フィンランドで展開している電動スクーター企業
6社の電動スクーター企業がヘルシンキでサービスを展開していますが、主な企業は、Tier, Voi, Limeの3社です。

・Voiスウェーデン
ヨーロッパシェアNo1

・Tierドイツ

・Limeアメリカ

■使い方
3社ともに使い方はほぼ同じでシンプルです。
①各社のアプリをダウンロード
②支払い方法をアプリで登録
③自分の近くにあるスクーターのQRコードをアプリで読み取り
④走る
⑤降り終えたら、アプリで終了ボタンを押し終了。支払いは自動で完了。
スクーターはどこでも乗り捨てられます。

■走り方
ヘルシンキには自動車道、歩道、自転車道があり、電動スクーターは自転車道を走ります。
レバーがアクセルになっていて、レバーの捻り具合によって、スピードを調整します。ブレーキは自転車と同じようにレバーの横を捻ります。

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■料金
9分2.80€。
公共交通機関のトラム、電車、バスは一定のエリア内で、80分間2.8€なのに、比べたら高い気がしました。
ただ、定期利用サービスもあるので、都心に住んでいる人にとってはいいのかもしれません。

■利用者層
コロナで自転車通勤する人が増えたとフィンランド人の友人が言っていたのですが、電動スクーターも利用者は横ばいだそうです。
(https://yle.fi/uutiset/osasto/news/e-scooters_speeding_towards_uncertain_future/11421897)

街中で電動スクーターに乗っている人を観察していると、主な利用者は、お洒落な20~30歳の男性が多い印象でした。

■安全性
年間74件ほど事故報告がされているようですが、ほとんどは酔っ払って乗った人の事故だそうです。

雪でも自転車道は舗装されているので、雪が降った日も乗っている人はいました。

■環境に本当に優しい?
環境に優しいと言われている電気スクーターですが、本当に環境にいいのかは、その電気がどうやって発電されているかによるなと思いました。自然エネルギーなどで発電されていたら環境にいいのかもしれませんが、結局化石燃料を使って発電をしているなら、どうなのか少し疑問に思いました。ちなみにスクーターのバッテリーは業者が夜に交換をしているそうです。

■乗ってみた感想
思ったよりスピードが出るので、とても楽しかったです。
操作方法に慣れるのに、最初は広い道や人通りの少ない道で練習することをお勧めします。と言うのも、ブレーキのかかり方、加速度に慣れるのに少し時間がかかります。ヘルシンキ市内は道が凸凹していて、振動が激しく運転しづらかったです。またトラムも走っていて線路があるので、線路にハマってしまうと方向転換が難しく、私のように街のど真ん中でこけることになります。都市によってヘルメットをつけるか着けないかの規制は異なるようですが、ヘルシンキではヘルメット着用は義務ではないようです。ただ、安全面からヘルメットをつけて乗っている人もみます。
便利さや楽しさはありますが、値段や安全性からも今後も引き続き公共交通機関を使おうと思いました。

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