【EC事業者へ朗報】住所不備アラートができました!
まいどです。
ふじわらです。
昨年から、ECをやっていて初めて気づいたのですが
思ったよりも、住所の入力不備が多い。
約5%くらいの方が住所不備になってしまっています。
これが、なんとも大変でして。
気づかずに送っちゃうと、返送されてきて、住所を確認した上で再送する必要がある
事前に気づけたら、お客さんにメールで住所確認する必要がある
メールで返事がなかったら電話で確認する必要がある
やめてくれーーー。もう許してくれー。
自分の事業だけが住所不備が多いのかと思っていたのですが
調べたところ結構あるっぽい。共通の悩みなんですね。
さて、本題です。
住所不備アラートを作ってきました!
しかも、住所不備の疑いがあったタイミングで、ユーザーさんへ自動でメールを送ってくれるところまで自動化可能。
小規模EC事業者さんは必見です。
住所不備のパターンを整理
住所不備の件数が多いものの、実はパターンはそこまで多く無いです。
番地以降がごっそり抜けている
マンション、アパートの部屋番号が抜けている
だいたい、この2つです。
まれに、お名前部分に住所を入れてきちゃうオチャメな方もいらっしゃいますが、今回は上記2パターンの対応をおこないます。
開発する上でいちばん苦労したところ
例えば
兵庫県神戸市〇〇区△△123-35
という住所があったとします。
これは、正確でしょうか。
それとも、間違っているでしょうか。
この判断がいちばん難しい。
一軒家なら、この住所でおそらく正しいですよね。
たまーに、マンション名以降が抜けちゃっている人がいるのが厄介。
なので、この住所がマンションなのか、一軒家なのかを判断する必要があるところが、いちばんややこしいところです。
実装内容の全体像
今回も、iPaaSツールのmakeを使って実装してきます。
中核になっているモジュールは下記2モジュールです。
GoogleMAP
ChatGPT
今回は、トリガー部分をデータベースから「顧客情報を探す」ところから始まっていますが、注文があったタイミングをトリガーにすれば良いと思います。
番地の不備を確認する
まずは、ユーザーが入力した住所に、番地以降の住所が記載されているかを確認しましょう。
番地が抜けていたらFALSEが返ってくるようにしました。
FALSEの場合は、そのままユーザーへ住所の不備が無いかの確認メールを送れるようにしています。
番地が最低限入力されていた場合、その住所をGoogleMAPで検索する
ここが、割とキモです。
先ほど例に出した「兵庫県神戸市〇〇区△△123-35」を題材にして説明をします。
GoogleMapに対して、上記の住所を投げてみます。
そうすると、大きく2パターンに分かれます。
入力された住所と同様、番地で終了している内容が返ってくる
マンション名、アパート名が追記された状態返ってくる
GoogleMAPのモジュールで取得したデータに、マンション名・アパート名が含まれているかを確認する
GoogleMAPで取得した住所に、アパート名、マンション名が含まれていない場合は、おそらく一軒家なので住所不備は無いと判断できます。
部屋番号が記載されているかを確認する
住所不備ランキングNo.1
いよいよ、部屋番号が不足しているケースの対処を行います。
前提として、ChatGPTの判断としては「マンション名の後ろには部屋番号がある」という認識があるようでした。
GoogleMAPから取得したデータは、マンション名までの記載になっていますが、上記の認識を考慮すると、「部屋番号らしきものがあるべき」と判断をしてくれます。
その認識を持った上で、ユーザーが入力した住所を確認し「部屋番号らしきものがあるか」を確認。
部屋番号が無いと考えられるものは、FALSEの値を返すようにしています。
部屋番号が不足していると判断できた場合は、ユーザーに住所修正のメールを送って終了です。
ChatGPTをアプリケーションに組み込む場合の注意点
今回、1つのシナリオの中に3つChatGPTのモジュールを利用していますが、出力形式をコントロールできないと、シナリオ全体がまともに動かない点に要注意です。
あと、可能な限りgpt-4の利用を推奨します。
何度か試してみましたが、gpt-4だとほぼ完璧に不備を発見してくれましたが、3.5だと何回か見落としてしまっていました。
小規模EC事業者さんは、ぜひ参考にしてみてくださーい!
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