Newspicks Newschool コンテンツプロデュース講座③ マナー動画は離脱率が低い!
動画課題が、最もミニマムマナーの実走に繋がった!
NewspicksのNewschool 佐々木紀彦氏が講師のコンテンツプロデュース講座での学びの中で、最も実走に繋がったのが動画の作成だ。
3分以内の動画コンテンツを作成するという課題が出され、講師の方は平山勝雄氏。TV界で数々の有名番組を作り上げ、現在はYouTubeチャンネル運営や映像制作を手掛ける 株式会社 ケイコンテンツのCEO プロデューサーである。このような映像のプロの方のご指導を受けられるというのも、このNewschoolの特典だと思う。
私はこのコンテンツプロデュース講座に、新時代のミニマムマナーというコンテンツ作りのために参加した。動画に関しては、これまで会社で投稿したものもあるが、ほとんどがiphoneで撮影したものをスマホで編集したという簡易なものだ。今回の課題もそんな素人編集で、名刺交換の説明動画を2分ほどで作成し提出した。
仕上がりの自己評価は、どこか昭和感が否めない古風な作品だと思う。受講中の他受講者の作品は、まるでCMやTV番組のように完成度が高かった。自分の番が永遠にきてほしくないと感じながら、「あ~受講者はこんな風に、自分に当てて欲しくないと感じているんだろうな~」と、研修中の受講者の気持ちとして理解することができた。
さて、自分の番になり、意外にも平山氏よりこんなことを言ってもらった。
「いやあ~、見入っちゃいましたよ。マナー動画は必要だと思う人は最後までみますよね。離脱率が低い!見る人は限られるでしょうが、離脱率が低いという点では強いんじゃないですか?」
自分では思いもしない点でお褒めの言葉をいただいた。確かに、私の会社の動画は、広く拡散すると言うよりは、見てもらう人に最後まで見てもらうことを目的としている。そして更に、気になっていた昭和感についても質問したところ、
「これを見てくれるのが、研修の決裁権者だとしたら、昭和な感じは喜ぶんじゃないですか?マナーとして高貴な感じもいい。このままで良いと思いますよ。」
とのお言葉。昭和感はさておき、この「高貴」という言葉にしばし酔いしれた。
陣時代のミニマムマナー研修には動画は必要
そもそもミニマムマナーというコンテンツは、旧来の古いマナーをそぎ落とすとは言いつつも、まだまだその古いマナーを求める人もいる。なかなか簡単には新時代のマナーに移行していくのは難しい。
そこで先ずは、研修の形態もミニマムにしようと考えていた。それは、練習時間、演習時間に時間を費やす研修だ。マナーの説明といったインプットタイムは事前に動画で確認してもらって、研修時には実践からスタートする。インプットタイムの時間短縮=ミニマムだ。
インプットをミニマムにすることで生まれた時間を、実践練習で使う。人は、動画で見たことをすぐにできると思ってしまうのだが、なかなかそうはいかない。自転車に乗れるまでと一緒で、脳で得た知識を体まで連動するには練習が必要だ。そして練習だけではダメで、自転車に乗れるまで最初に支えアドバイスしてくれる人が必要なのと同じく、ビジネスシーンでも最初はなぜそれがダメなのか指摘し修正してくれる人が必要だ。
今回の平山氏の指導に基づいて現在までに4本の動画を作成し、早速今年の新入社員研修で、賛同してくださった企業にミニマムマナー研修を行った。それによって、研修の多くの時間を、入社してから困ってしまう対応の練習に割くことが出来た。
例えば、新入社員の皆さんが、良く悩んでしまうアルアル事例とはこんなものだ。
●A先輩から頼まれた業務で手一杯なのに、B先輩から今日中の締め切りの仕事を依頼される。
●商談中に自分の携帯電話がなってしまった。出ていいのかな?
今は多様性の時代に人の感情も千差万別だ。対応も、この人にはOKでも別の人には不快感を与えてしまうこともある。そんな中での言葉選びを、彼らは研修の中で練習、失敗、改善を繰り返して、それぞれの場所に配属されていく。きっと現場でその事例が出た時に「あ~これ研修で練習したやつだ!」と、余裕を持って対応していることだろう。
こんな充実の時間を確保されたのも、この動画コンテンツの指導のお陰だ。そしてこの動画を作成するにあたり、弊社で研修で伺がっている企業の動画担当者をご紹介いただいた。実はその企業が、コロナ禍で副業がOKになったということで、こんなことも可能になった。
ここまで振り返って、コロナ禍で様々なマイナスもあったが、プラスになったことも多い。どんな時も前に進むと何かしら道があるものだ。
ミニマムマナー動画集
最後に、今回ミニマムマナーとして作成した動画はこちらだ。(TOP画像がNewschoolの課題で提出した動画のサムネイル・・・やはりプロは違う。)