見出し画像

いそいでおでかけ

画像1

五味太郎(作)

ストーリー

いそいで おでかけです
どこへ ゆくのかしら・・・・

何か気になったみたいで、
いそいでおうちへ戻ると、
くつを履くのをわすれてたのね。

何かがまた気になり家に戻ると
今度は帽子をわすれていました。

と、このように
出かけては、
家に戻り、
ついには、
お父さんに、
「ねぇ、ぼくどこへゆくんだっけ?」
と、行き先まで忘れてしまいます。

最後は、何とか釣りに行きますが、
釣り竿を忘れて、
お父さんが届けてくれるというお話です。

レビュー

4歳で、なぜか急にこの本が面白くて
何度も読み聞かせをしています。

最近は、ストーリー展開を覚えているので
自分でページをめくって読んでいます。

微妙なニュアンスの間違いはありますが、
大体の話はあっています。

出かけたのに、靴を履き忘れたり、
暑いのに帽子を忘れたり、
最後は、釣りに行ったのに釣り竿を忘れるなんて!と
まるで、故志村けんさんのバカ殿様を思わせる展開が
幼児にはとても滑稽で、面白いようです。

この絵本は、家に戻るシーンは左のページで白枠を付け、
右のページでは、その忘れたものが
何かを答え合わせしているシーンになっています。

白枠を付けることで、
帰宅のシーンと通常のシーンを差別化しているところが
とても工夫されているなと思いました。

左に走って家に戻る、
右に走って、出かける動きといった
人の動きでどちらなのかを分かりやすくしています。

こういった、単純な話と、
うっかりさん的な話は
幼児は大好きなのかもしれません。

それだけに、志村さんの
お笑いをもう観られないのかと思うと残念でなりません。

生前のうちに、志村魂観に行きたかったな。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?