地震・・・経験者の気持ち
(※ 今ある環境に 善悪・是非等を含めたことをとやかく言っているのではありません。自然災害 対 人(命あるもの)の直接的なこと(気持ち)残しておきたい。言葉が足りないところもありますが伝えます。)
福岡西方沖地震の記憶は、怖さは残っている。
残念だが、当時の気持ちとまではいかないけれど。
しかし、もう一つ、投稿で残しておきたいことがある。
当時、西鉄福岡ビルの2,3階に丸○書店が入っていた。
医学書・洋書・美術画集と専門書が揃っており、通うのが楽しみの書店の一つだった。
この3階だったか 書店の真ん中あたりに低い壁に囲まれた小さな喫茶店があり、ここの酒悦の福神漬けとらっきょ付きの鴨カレー(ハヤシ?)を食べるのが楽しみであり、いつの間にやら顔見知りの常連さんと 言葉をかわすのが楽しみだった。
福岡西方沖地震後(1週間後くらい)の週末、喫茶内は地震の話題が静かに始まった。
そんな中、女性店員の言葉に皆 静まりかえってしまった。涙するものもいた。
「神戸で阪神淡路大震災に遭ってね、早朝で 目が覚めていたけど立ち上がれないほどの揺れ。気がついたら倒れてきた仏壇の中に、身体がスッポリ入ってた。仏壇に守られなかったら、大怪我していたか 死んでいたかも。
※ 知り合いが、福岡は大丈夫だからと 故郷 神戸から離れたのに、また被災。日本は狭いんだもの。考えれば どこにいても同じよね。怖さは普通じゃないわ。(泣)」
阪神淡路大震災。
高速道路が横倒しになるくらいの威力を出した大地震を体験した後に福岡西方沖地震、これって・・・。
彼女は言った、「暫く余震が続くから、皆さん 気をつけて。」
同僚の若い女性店員が背中をさすってやっていた。
きっと彼女だけではない。
被災地の故郷から出た人の中には、彼女のような方は多いはず。
先の投稿でも残したが、自然災害は我が儘であり、将来の地震規模を含めた予測は 不可能に近いと思っている。
誰もが、彼女のような体験をすることもあると心にとめてもらいたい。