先生の日♪ 2

※  昭和の良き時代の先生方。勉強だけでなく、遊ぶことも一緒でした。勉強も大切・・・だけど遊んで豊かな感情のある元気な子供を育てたかった。子供らしい子供を。

私と美子ちゃんは、同じ町内のご近所。仲良し。クラスも一緒でした。他の生徒は知りませんが、私たちは、放課後　ほぼ毎日　井上先生と遊んでました。遊ぶと言うより、こともあろうことか　先生をからかって楽しんでました。もちろん、先生も　楽しんでいた。確か　当時の木造校舎は、一階が一年生、二階が2年生で　他の学年は別棟でした。この二階を走り回っていました。

たぶん　今くらいの秋。日暮れが早く来ます。なかなか帰らない私達に昔の人の口調で・・・男性教師特有のサンダルを脱ぎ・・・

お嬢様方　遅うございます。危のうございますのでお帰りくださいませ♪

と、舞妓・芸妓さんのように正座して頭を下げる。私たちは、先生が女性の口調でお願いするのが楽しくて大笑い。

立ち上がった先生は、「おい！いい加減に　ほんと　帰りなさい。また　明日　遊ぼう♪」

ランドセルを背負いた私達を学校の門まで送ってくれて、見えなくなるまで手を振ってくれました。

ほんと　この頃　遊びに遊びまくった。楽しかったですね。

私は大人になり、真木先生同様　井上先生の　その後が気になってました。驚くことに、井上先生は、教頭先生までなられたと。思わず　嬉しくなりました。四角い顔で目が大きな　ちょっと眼鏡ザルに似た笑顔が印象的な先生。

もしかすると・・・もう・・・。一生忘れることのない温かい師。

井上先生、遊んでくれた日々は忘れませんから。