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『もしもウサギにコーチがいたら』を読みながら              ①受け取りやすい形で届ける

今、『もしもウサギにコーチがいたら』を読んでいます。

副題は「視点を変る53の方法」
こちらは、「コーチ21」「コーチA」の設立者である伊藤守さんの著書です。

この方の本はこれで3~4冊目ですが、構えない、人間味の溢れる語り口が私は好きです。

少しずつ読み進めながら、印象に残ったフレーズとともに、私の感じたことなども綴っていきたいと思います。

ていねいに読んでいきたいので、毎回少しずつ、味わいながら進めていきます。

よかったら是非、お付き合いくださいませ。

          ***********

私としては、息子にうまくいってほしい。不幸な目になんか、絶対にあわないでほしい。言葉に言い尽くせない思いをなんとか伝えたいと切に思います。しかし、いざ伝える段になると空回りしてしまい、あまりうまく伝わりません。

もしもウサギにコーチがいたらP18  

思わず「うん、うん」とうなずき、読む手が止まりました。

三十数年に渡る自分の子育ての各シーンが走馬灯のようによみがえります。
私もまさに、これと同じでした。おそらくこの世の父親母親は皆、同じではないかと思います。

自分の数々の失敗や失態を、子には繰り返してほしくない。

我が子には、最短で最高の幸せや成功を手にして欲しい、といつも真っ先に思うのです。

だから、自分が
やっておけばよかった~とか、
あんなこと、やめればよかった~とか、後悔していることを、
伝えずにはいられない。

それも、
「~しないと後で大変よ!」とか
「そんなことやっても無駄よ!」とか、
何でも知ってる大人ぶって、少し脅迫めいた雰囲気で
上から目線で言ってしまう…。

少なくとも、私はそうでした。

子の幸せを思うからこそ、の助言ではありましたが、
そういう時の子どもの反応は決まって、つれなかったように思います。

思い返してみて気付くことがあります。

それは、私が自分の失敗を、自分のストーリーとして
赤裸々に話をした時に、
子どもは初めて、興味を持って話を聞いてくれた、ということ。

まるで幼いときに一緒に読んだ絵本のように、
私の失敗物語に耳を傾けてくれました。

親として、どうしても子に伝えたいことはあります。

強く思えば思うほど、力が入り、
伝えねば!伝えるべき!となって、
語気は強まり、表情も硬くなりがちです。

どうでしょう。

そういう時ほど自分の姿を客観的に見て、一呼吸。

頭を切り替えて、
物語調に変換してみてはいかがでしょうか?

人は生来、物語が好きなのだそう。

指示命令ではなく、エピソードにして伝えるのです。
自分の貴重な体験を、
ぜひ、面白おかしく語ってください。

私たち親もかつては子ども。
我が子と大して変わらない状況はあったのです。

あの時感じていたこと、
自分の未熟さ、至らなさも全部隠さずに語りましょう。

子どもは、親の姿に今の自分を重ね合わせて聞いてくれるかもしれません。
親子の距離感が縮まるかもしれません。

自分なりの解釈を加えて、
大事に胸に留めておいてくれるかもしれません。

『相手が受け取りやすい形で届ける』

この視点を持てたとき、
おのずと伝え方が変わってくるのではないかと思います。

自分が主人公の物語を語りながら、
私たち親もたくさんのことに気付いたりするものです。

いいことづくめの物語。
あなたもストーリーテラーになってみませんか。


いつかあなたの支えになれますように☆彡







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