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コンサータ18mg日記        6月24日①

3日目。
朝早くに目が覚め、目が覚めたときが ちょっとこわい。
コンサータ18mg以前にもどっていたらどうしようと、須臾の間
こころにそのおそれが浮かんでこわい。そういう子どもっぽい
おそれがうかぶことが わたしのようなものの特性なのだとしても
子どもっぽいことが要所要所で放出されるのではなく もれなく随時子どもっぽいので それはもはや生きずらい。
ときどきおまけのように その子どもっぽさを肯定してくれるひとが
あらわれたりする。はんこをおすのをまごまごしてしまうとき
ゆっくりでいいですよ。っていってくれる宅配便のお姉さんとか。
ああいう、やさしさが世界中にいつも絶え間なく広がっていたらいいのになと思う。
今日はコーヒーに炭の粉を投入。若干 ざり。っとする。
あ。しくじった。今これを書いていて、炭入りのコーヒーを飲んでいて
気がついた。炭は吸着吸収が強いから、薬とは時間をずらして飲んでくださいと 炭の説明の紙に書いてあった。書いてあったというのに。
ああ、この忘れっぽさ、読んでも読んでも抜けていくコンサータ18mg以前のわたしの、このおとぼけぶりは どこにも行っていない。
あわてて どんぶり鉢まではいかない、カフェオレボウルと書くには
大嘘つきになるような、その中間のような陶器に並々入ったカフェオレ、
そしていろいろのもの入り、そしてチャコール入りをごくごく飲み干して、
頭の中は、ではコンサータ18mgを 何時に飲めばいいのかと算段している。
今日は午後からZOOMで打ち合わせのような集まりがある。
子どもが朝から夕方まで出かけるのでお弁当を持たせなくてはならなくて、その用意はすでに済ませて台所で今は 熱をさましている。

コンサータ18mg以前なら昨日の打ち合わせ前夜から ああ打ち合わせ、ああ打ち合わせと無駄に脳内に その考えたところでどうにもならないあれこれを わずらって、こわがって、ただただ無駄に脳内に家賃も払わず居座って それはどうしようもないことかぎりなしが つづくことが常態でしたが、昨日は
明日朝はやく起きて準備したら大丈夫でしょう。きっとできるでしょう。と思えて、思うことにうたがいも持たないでいられるのは そのように思える脳だからなんでしょう。
ということでチャコールとまざらぬよう しばらくたってからのコンサータ18mgになるけれど、まだ飲んでいなくても昨日飲んだのが残っているのか、朝からしゃっきり動けて 脳もしゃっきりして
この快調さには もうどこにいうていいのかわからん多大な感謝がある。
どこにいうていいのかわからんじゃない、思いついた、誰がつくってくれたのかはわからない、この薬を開発してくれた、その開発チームのひとびと、
そのひとびとを生んでくれたひとびと、そのひとびとを助けた周囲のひとびと、そのひとびとの一族、そのひとびとの国、もうそのすべてに
わたしの脳をほんとうにありがとうございました。と手をあわせて
タイの老婆のようにお祈り祝福したいことです。


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