人類が物心ついたのはいつ?
つれづれ人類進化考 第7回
物心ついたのは何歳?
と、尋ねられることがある。
人類が物心ついたのは、いつなのだろうか?
チンパンジーの知能指数はヒトの4歳くらい と聞いた記憶がある。
チンパンジーには時制の概念が無いらしい。
600単語を学習できたチンパンジーの個体もいるとの事だが
時制の概念は獲得していないらしい。
ヒトの幼児でも時制の概念の獲得は遅く。
時計の概念を学習するのにも小学校1年生は苦労するらしい。
あと、チンパンジーは皆の見ている前で平然と交尾する。
恥とか妬みの概念もないのだろう。
ただ、チンパンジー集団にも序列や政治的連合などがあり
エピソード記憶があるとしなければ説明がつかない。
物心がつくとは
エピソード記憶の能力が向上した状態
と考えてもよいような気がするので
類人猿よりも脳が増大し始めた頃以降になる可能性を感じる。
最近、YouTube動画で
動物にもエピソード記憶があり
意識の進化理由として
膨大な無意識の情報を要約することでエピソード記憶がしやすくなるのではとの仮説もあるらしい。
意識はヒトだけのものと思い込んでいた私には衝撃だった。
そもそも、意識は行動結果の後付け的な解釈らしい
意識が行動より0.5秒遅れているのは科学的に確認されている。
行動制御は無意識で十分可能だ
なら、後追いの意識には何の意味があるのか
それは、後追いにしても
意識によって世界の解釈をより精密化、正確化することが
人類の生存に有利に働いたからだろう。
意識が生み出した世界の解釈が
より精緻なエピソード記憶を生み出し
無意識を間接的には制御していると言えるのだろう
ヒトは言語でさらに効率的に情報を圧縮できるだろうから
意識がエピソード記憶の強化
に果たす役割は類人猿とは段違いのはずだ。
意識、言葉、エピソード記憶が
人類進化における
人類の文化の飛躍において
超重要なのはまちがいないはずだ。
そして、相互に密接な関連があるはずだ。
最近、カオス理論と意識のYouTubeも見る機会があった。
以外だけど意識についは
仮説はいくつかあるけど、最終的な合意が得られる段階ではないらしい。
ヒトの脳も含めて
生物そのものがカオス理論の 自己組織化
により無から秩序が立ち現れているようだ。
意識そのものは他の動物でもあるようだけど
ホモ属の脳が肉食のお陰で増大し始めたころから(約250万年前以降)
より高機能の意識が芽生えたのかも知れない。
よく集団知という言葉も聞く
ヒトの個体の知能はそれほど優れていないらしい
思考実験で
チンパンジーとヒトをジャングルでサバイバルゲームさせると
たぶんヒトは負ける。
ヒトは集団として脳機能を拡張できる
自己家畜化的な進化も遂げているから
集団として拡張された脳機能は
更なる高機能な意識を生み出したのだろう。
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