見出し画像

美容室のDX化が美容師の未来を変える⁉

1.美容業界、コロナ禍での変化

2023年5月8日から、新型コロナウイルス感染症の分類が、2類相当から5類感染症に変更されましたね。

コロナ禍では、ヘアサロン業界でもこれまで遭遇したことのないような事態に直面し、多くの美容室で様々な苦しい判断や葛藤や工夫が必要となりました。

そんな中、「こんな状況だったからこそ進んだものもある!」ということで、以下の記事を見つけました。

■美容室における仕事の満足度調査を受けての分析

仕事満足度に関する項目が全般的に上昇していることは、サロンでの労働環境が変化していることとも関係がありそうです。例えば、コロナ禍で一気に浸透した「DX」(Digital Transformation)は美容業界にも波及しており、会計周りの業務のDXによって「レジ締め」の工数が大幅に減ったことで、余った時間を練習時間や別の業務の時間に充てられるようになり、従業員満足につながったケースもあります。

株式会社リクルートのニュースリリース/PR TIMES

▼詳しくは、こちらのリリースをご覧ください。
美容サロン就業実態調査(2023年)株式会社リクルート

コロナ禍と政府のIT推進のタイミングが重なったこともあり、この1~2年で美容業界でも一気にDXが浸透しましたが、その結果、従業員満足度上昇につながったケースもあると分析されています。

また、この調査では、美容師の離職率と休眠美容師率についても調査の報告がありました。

この2023年の結果は、
・1年以内の美容師離職率:3.1%
・美容師離職率:46.5%
・休眠美容師率:57.0%
それぞれ過去5年で最も低いスコアでした。

休眠美容師に関しては、これまでママ美容師がなかなか復帰できないことも業界の課題の一つでしたが、ここ数年で美容業界でも働き方改革が進み、勤務時間の工夫や勤務中も業務がスムーズにできるよう美容室でもデジタル化を図るなどして働きやすい環境づくりが広がっています。
さらに採用やスタッフの定着に成功しているサロンでは、教育制度の充実や丁寧な個人面談などにより、給与面での満足度や人間関係の満足度向上が実現されていることが多いそうです。これらのことが可能になったのも、デジタル化を含め時間を有効に使うことができるようになった成果と言えるのではないでしょうか。

2.改めて考える美容室のDX

1.DXとは?

DX(Digital Transformation)とは、
デジタル技術を使用して、その特性を活かし、収益につながる取り組みを継続させながらより良いものに変革させていくことです。

2.デジタル化とDX化の違いとは?

DXの第一歩がデジタル化なのですが、例えば、以下のような違いがあります。2つの例を挙げます。

<お客様との連絡の変化>

  • デジタル化
    連絡方法を手紙やハガキから電子メールにする

  • DX化
    メールで文章を送るというだけでなく、画像添付やURLでリンク先をお知らせして新たなページ閲覧に繋げたり、アンケートと紐づけたり、プレゼント送付機能でチケットを配布し、その閲覧状況や利用状況を確認できるなど、機能が拡大してさらにスムーズに使いやすくしたサービスとなること。
    さらにメールアドレスを使用せず、チャットのように簡単にオンライン上で多くの人とメッセージのやり取りができるように変革していくもの。

<会計の変化>

  • デジタル化
    手計算やソロバンでの計算から電子計算機を使う

  • DX化
    レジシステムを導入し、メニューを選択するだけで自動計算され、お釣りやポイントの計算も自動化。精算した時点で顧客情報や在庫情報と結び付く。蓄積された売上情報は瞬時に計算され、来店人数・売上・単価など集計結果をリアルタイムに確認できる。そして、新たな来店へ結びつける材料となる。会計後にサンクスメールが自動で配信されるなど、顧客へのフォローも自動化可能。
    また、現金だけでなくクレジットカードや電子マネー払いと連携することで顧客ニーズに応えやすくなり、会計自体もスムーズとなり、現金の保有が少なくて済むのでセキュリティー面も安心が増すメリットも有る。

デジタル化は、今や無料で利用できるサービスが山ほどあり、目的のものを導入すれば達成できます。
DX化は、デジタル化した様々な要素を組み合わせた新しい形と言えるかもしれません。DX化と聞くと、難しそうに感じるかもしれませんが、DX化を実現させるためのシステムを導入することで、それはきっと想像よりも簡単に実現できます。

3.美容室のDX化を支援するシステム5選

今回は、美容室のDX化にオススメな、多機能且つ美容室向けのサービスとして開発されているPOSレジシステムをピックアップしました。

1.Salon Magic Plus

美容業界25年の実績システムメーカーであるエクシードシステムが提供する美容室専用POSシステム。サロンの求める機能や内容に沿ったシステムが構成されており、サロンワークの中で実務的に使える機能が取り揃えられています。サポート体制も万全なのでシステム導入が初めてでも安心。

【主な機能】
予約管理、WEB予約、CTI、顧客管理、売上管理、レジ、勤怠管理、DM印刷、メール配信、分析、集計、在庫管理、顧客アプリ、多店舗管理

【利用料金】
初期費用:なし
料金:月額12,400円~
契約期間:6年リースによるご契約の場合上記金額

2.Bionly

美容室・サロン専用のiPad顧客管理POSレジシステム。ビオンリーはGOOD DESIGN賞を受賞しており、その画面は、誰でも直感的に操作できるデザイン設計で、POSレジシステムにありがちな「難しそう」というイメージを払拭。基本料金だけでサロン運営に必要なあらゆる機能を搭載しており、使いやすさ抜群。

【主な機能】
予約管理、顧客管理、レジ・会計、売上集計、分析、在庫管理、サロンEC、メール配信、顧客アプリ、電子同意書、決済連携、複数店舗管理

【利用料金】
初期費用・追加オプション費用:なし
料金:要問い合わせ
契約期間:1カ月~

3.SALONPOS LinQ2

サロンの立ち上げと経営をサポートしてきたタカラベルモントが提供するサロン経営に必要な機能がすべて揃った美容室向けPOSシステム。成長規模やビジョンに応じてトータルにバックアップしてくれます。日々の業務をこれ1台で対応でき、業務の効率化に役立ちます。

【主な機能】
受付台帳、キャッシャー、顧客管理、帳票・分析、ネット予約(e-Reserve)、アプリ(美P LinQ)、電話ポップアップ、デジタルカルテ、クレジットカード決済端末連動・バーコード決済サービス、入庫・出庫・発注、複数店舗管理

【利用料金】
初期費用:130,000円 ※お手持ちのPCにインストールする場合
料金:月額7,000~19,000円 ※オプション選択有り
契約期間:専用端末購入の場合5年

4.USENレジ BEAUTY

美容室などのサロン業務に特化した機能を搭載した美容サロン向けPOSレジアプリ。iPad対応でスマートなデザインと直感的な操作性を実現しており、iPad1台で来店受付から会計まで行えるので、カウンターをよりコンパクトでスタイリッシュにできます。マニュアル要らずの簡単で覚えやすい操作でレジ業務のオペレーションを簡潔にできます。

【主な機能】
顧客管理、電子カルテ、売上管理・分析・スケジュール予約管理・予約連携・レジ会計・在庫管理・スタイリストマイページ

【利用料金】
初期費用:要見積り
料金:要見積り
契約期間:2年

5.POS+ beauty

多くの業界をサポートしているPERSOLが提供する美容室に特化した業務効率化と売上アップを支援するクラウドPOSレジ。POSレジを中心にさまざまなサービス・機器と接続することによって店舗オペレーションをまるごと効率化を目指せます。帳票・バーコード印刷から在庫管理、お会計、売上管理まで、美容室運営のシームレス化をサポート。

【主な機能】
レジ・電子カルテ・予約管理・集計・分析・DM・Web予約・スタッフ管理・周辺機器連携・外部サービス連携・多言語対応・複数店舗管理

【利用料金】
初期費用+周辺機器費用:400,000円〜
料金:12,000円~
契約期間:要問合せ


美容室の働き方改革を進める第一歩は、デジタル化。そして、デジタル化を進めるなら、あらゆる機能や業務を連携させると確実に効率と生産性がアップします。
業務効率がアップすることで、時間に余裕を生み、より質の高い接客やスタッフの教育ができたり、短い時間でも働ける労働力を確保することも可能となります。

売上アップや顧客満足度アップはもちろん、働き手の満足度も上げることを可能にするのが、POSレジを使ったDX化です。

美容室のDX化で美容室経営と運営の質を上げて、「三方よし」経営を実現させましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?