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カンボジア 異国の地で病院実習

こんにちは、橋本脩平です。
カンボジアでアンコールワットを見たあとは、プノンペンへ移動しました。

プノンペンでは先生のご手配のおかげで、病院を訪問することができました。


サンライズジャパンホスピタル

サンライズジャパンホスピタル

カンボジアに日本の医療を広めよう、というコンセプトの病院で、日本人の医師、看護師さんが数多くいました。中は写真撮れなかったので、ここからは説明だけですが、勘弁してください。中では、中川さんという方にガイドしてもらいました。

入って最初の感想はものすごく綺麗でした。本当に日本の病院と同じくらい綺麗でした。対象の患者さんが割とちゃんとお金を払って医療を受けに来る人、ということでした。というのもカンボジアではきちんとした医療基盤が整っていないこともあり、エビデンスのない昔ながらの治療を盲信している人も多いし、またそれこそが最高の医療だと信じている現地の医師もいるみたいです。また、患者さんの中でも経済的な理由で医療に対してお金を払える人と払えない人がはっきりとしています。その中で、カンボジアの医療に対して疑問を持ち、日本の医療に信頼を置いている患者さんがきちんとした医療を求めてやってくるみたいです。そして、その分求められる基準が高いようです。

そして、突然カンファレンスにも参加することになりました。現地の医療学生、勉強中の医師、そして日本人医師でカンファです。やり取りは全て英語を通じて行います。感じたことはカンボジアの人は当然に英語ペラペラということです。カンボジアはクメール語という第一言語がありますが、英語も当然のように使ってます。日本人との差を感じました。そして、僕はカンファの内容はあんまり分かりませんでした、 とにかく人生初めてのカンファがカンボジアで英語使って、という奇妙な経験をしました。

そのあとは日本人医師に帯同しながら外来を見学しました。その方は海外で働きたいと思っていたが、アメリカやカナダ、シンガポールなどは医師として日本人が働くのはかなりハードルが高く、もはや受け入れられていないレベルで高く、そんな中見つけたのがカンボジアで自分から連絡とってここに来た、ということでした。

外来は日本人医師がカンボジア人看護師に英語で伝え、それを看護師が患者さんにクメール語で伝える、という流れでした。その人が言うには、言葉の壁はあるけれども患者さんが日本の医療に対して信頼を置いているから、医師として患者さんに好意的に接してくれているんだと言っていました。

そして、そのあとはこれもまた急遽、手術見学させていただくことに。人生初めてです。除菌など色々行って、入室。日本人主治医1人、カンボジア人医師2人、僕、カンボジア人看護師1人という異常な空間で手術を見せてもらうことに。もちろん僕は何もできませんでしたが、英語、クメール語、日本語が飛び交い、熱心に手術を行ったり、学んだりする姿は印象的でした。

と、こんな感じで、本当に軽く病院を見させていただく予定だったのに、カンファ、外来、手術と日本でもしたことないことを色々経験させてもらい非常に刺激的な経験となりました。

その中で感じたことが1つ。もちろん日本の方が医療という面では優れています。間違いなくカンボジアよりも進んでいるし、自分が成長することにおいても日本で医療を学んだほうが当然理解度が変わっていいと思います。でも、大切なことは、カンボジアには英語を当然のように使って本当に必死に医学を学んでいる同級生がいる、ということを認識することだと思いました。日本では受験という厳しい戦争を潜り抜けて医学部に入ります、そしてその後は普通に頑張っていれば医師になれる道はほぼ保証されます。もちろん、これでも十分に大変な道のりであるに違いはありませんが、カンボジアの学生は医師になるためにタイやシンガポールなど異国の大学で学び、そして自国に戻ってきて医師となります。日本では医師になるために外国へ行こうとは思いません。(もちろん、日本は国内で立派な医師になれるだけの十分な環境が揃っています)でも、カンボジアの学生は高校卒業のタイミングでそれを考えて実行しています。日本とカンボジアを一律に比較して善し悪しを判断することはできませんが、少なくとも同い年で大きな決断をして医師になっている奴がカンボジアにいる、ということを認識することはすごく大事なことんのように思います。

最後にカンボジア日本技術学校にも訪問させていただきました。

狙いとしては、カンボジアの人が介護をこの学校で覚えて日本へ渡り、働くのを支援する、ということみたいです。今は医学、看護の分野においても同じことができるように準備を進めているみたいです。


現地の学生とツーショット



学校を見せてくれた吉田さん

現地の学生と写真も撮らせてもらいました。

と、このような形でカンボジア旅は幕を閉じました。田中先生や蓮沼さん、中山さんなど多くの人のご協力のおかげで非常に貴重で刺激的な経験をすることができました。本当にありがとうございました。

この経験を糧にまた精力的に頑張っていくとともに、後輩などに聞かせたりして少しでも興味を持ってもらえるように頑張ろうと思います。

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