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ロイロノートとPadletの比較 #1

今回の記事では、私が授業中によく使う2つのアプリについての比較記事を書いてみます。
完全に個人の感想になりますのでご了承ください。

大前提~お金の話~

私の勤務する地域ではロイロノートを市で導入しています。
調べていませんが、かなりの金額が税金から支払われているわけです。

対してPadletは無料で使うことができます。
無料版では作ることのできるボードに限りがありますが、私経由で児童にログインをしてもらうと児童3名につき1枚のボードが追加されるので30人いれば10枚追加されます。
少し心許ないですが、無料であることを考えると十分です。

まずは、有料と無料の大きな違いがあります。

最も使う場面~低学年ver~

ロイロノートで最も使用するのは、生活科で写真を撮ったり国語科で写真をとる場面です。
また、思考ツールを担任が大画面で用いて子どもたちに提示することもしています。
発達段階上まだ子どもたちに使わせたことはありません。

また、国語の音読や音楽の歌をロイロノートで提出してもらうこともあります。

こうやって見ると、個人の活動で使用することが多いです。

対してPadletですが、図工や算数の図形の学習で作成したものを、学級全体で共有するときにしようしています。

まとめてみるとロイロノートは「個別最適な学びでの活用」、Padletは「共同的な学び」での活用の場面が多いように感じます。

逆を考えてみる

少し視点を変えて考えてみます。
ロイロノートにも共有ノートという機能がありますので、子どもたちが自分で撮ったものを全員で見ることは可能です。
しかし、私は次の2点の理由でこの場面においてはPadletに軍配があがると考えています。

①コメントや評価ボタンの直感的わかりやすさ
・ロイロでも友達の作品にコメントを残すことは可能です。しかし、共有ノートで30人が提出(場合によっては複数提出)したものに対して、ぱっと見て作品を選びコメントを残すことは少し難しいです。
高学年であれば可能なのかもしれませんが、低学年ではまず不可能です。
・見慣れたSNS画面に近いので、子どもたちは1年生といえどSNSのように簡単に使いこなします。時には不適切な言葉を書き込むこともありますが、それは指導のチャンスです。

②提出されたものが自動的に並ぶ
・たとえ1人が複数の写真を提出しても、児童で配置してくれます。まだ自動で並べ替えてくれるので、とても便利です。


更に今度はPadletで課題を提出という場面についても考えてみます。
多くの先生方が「シェルフ」の機能を使って実践をされています。
おそらく、低学年であっても問題なく使えるでしょう。しかし、私はまだこの機能での提出をさせたことがありません。
理由は2つです。

①そもそも作成できるボードに限りがある。

②録画、録音画面についてはロイロの方が見やすい。

結論として、おそらくどちらもできます。
できますが、今は2つを使い分けている状態です。

本音と建て前

まず、ロイロに関しては我々(市民)の税金が使われているものです。公教育として使うのは、責任を果たすことでもあります。今後もどんどん使っていきます。
日々アップデートもされているので、新しい使い方や今まで使いにくかった場面でも使えるようになることが何度もありました。
共有ノートやゲームモードもどんどん使いやすくなっていくでしょう。

またPadletについても、我々は常に転勤とのにらめっこです。新しい勤務地では別の支援ソフトを使っているでしょう。
多くのアプリを使いこなすことは、教員としての振れ幅を増やすことにつながっていると思います。

また、子どもにとっても低学年から多くのソフトに触れることで、高学年になったときに自分で選んで学ぶことができるようになるのではないか、と願っています。

おまけで、
多くの機能を使えば使うほど、職員室内でその輪を広げていくことは難しくなります。
ロイロであれば、職場の多くの先生方が日常的に使っているので、伝達もしやすくなります。
前の記事でも書きましたが、目指しているのは「1人の100歩よりみんなの1歩」です。


徹底比較と書きましたが、全て比較するととんでもない量になりますね・・・。
今後も、定期的に自分の使っているソフトを使用場面ごとに比較していきたいと思います。

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