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赤れんが卒業設計

今日、とある卒業設計の講評会を観ていた。
そこでは建築家、藤本壯介氏をはじめとした名だたる審査員の方々による熱い議論がなされ、非常に面白く、3時間見入ってしまった。

出展作品の中にひとつ、懐古主義的建築があった。懐古主義的な建築は表象部分はその土地に根付いた建築で地域の伝統を受け継ぐ機能を持つが、昔の風景を再現することに果たして未来に希望を持たせるようなメリットはあるのかというcriticalな意見があった。

古きを懐かしむこと

そうではなくて、都市的な広がりを見せるスケールの大きいワクワクさせる提案が今回の講評会では求められていた。

さらに、プレゼンテーションや質疑応答の様子から伺える人間性の評価もされる。作品を通して「人を選ぶ」コンペとは、まさにこういったことだろう。将来在るべき建築家の姿として理想的な思想を持つ学生を賞することが、講評会の本質なのではないか。

今回の講評会を通して、大学卒業までに身に付けたい設計力や建築的思想が明確になったのでとても有意義な時間になった。

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